元気ですか〜?! どうも、ろけねおです。
最近、YouTubeを結構見るようになりました。
ちょっと前まで全然興味がわかなかったんですが、一つ面白いのを見つけるとどんどんオススメしてくるので、どんどん見てしまいます。
そのたびにプレミアムを契約しろと言われるので、それにウンザリしてしばらく見なかったりしてます。
そんなYouTube生活の中で、たまたま見つけたのがこちら。
2010年全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルの決勝戦の模様です。
2010年と申しますと、今から11年前です。ボクが全くプロレスを観てない時です。
なので、このカードに単純に驚きました。
2010チャンピオン・カーニバル決勝戦
船木誠勝 vs 鈴木みのる
何が凄いってまずリングが全日本プロレスであるところです。
ゴリゴリのストロングスタイルの継承者?の2人が対極に位置する王道・全日のリング、しかも伝統あるチャンピオン・カーニバルの決勝戦で相まみえるなんて奇跡です。
いかに2010年のプロレス界が混沌としていたかが窺い知れます。
そして、解説には全日で(多分)唯一カール・ゴッチさんの教えを受けた渕正信選手です。
新日の香りがプンプンする2人の試合をバリバリの全日でありながらほんのり新日の香りをさせる渕選手が語るんですから、たまりませんね。
そして裁くは四天王プロレスを盛り上げた和田京平さん。
まさに異次元。
シチュエーションだけでもワクワクします。当時のボクがこの匂いを嗅ぎつけられなかったことを悔やみます。
船木誠勝
船木選手がプロレスラーに復帰していたことは知ってはいたのですが、プロレスをしているところをほとんど観たことがありませんでした。
引退することになったあのヒクソン・グレイシー戦をテレビの生中継で見て以来、
船木選手がリングに立っているのをほぼ観ていません。
最近はもっぱらYouTubeで喋っているところしか観ていないので、現在ではプロレスをなさっているのかどうかも知りません。
総合格闘技を引退して、プロレスラーとして復帰するというのは、正直なところ、プロレスを舐められている感じがして気分悪かったです。
総合はキツくて出来ないけど、プロレスなら楽だから出来ると言っているようなもんですから。
でも、この試合を観てると、しっかりプロレスをやっておられる(多少ぎこちなさはありましたが)ので、船木選手がリングに帰ってきていることの嬉しさのほうが勝ってしまいました。
ロープワークしている船木選手なんて記憶ありませんし、相手をロープに振ることもまた新鮮だし、コーナーからのミサイルキックなんて観たことがありません。
しかもミサイルキックなんて負傷しているみのる選手に膝めがけてのピンポイント攻撃。
UWFに行かないで普通にプロレスをしていたら、どんなに素晴らしいプロレスラーになっていたのだろうと想像させる動きでした。
武藤敬司選手に匹敵する選手になってたんじゃなかろうか。
いかにもプロレスと言ったフィニッシャーも持っているというのは知っていますが、この試合ではそういうのを出そうともせず、打撃と関節技と投げで組み立ててました。
それはさながら第1次UWFのような感じでした。ま、船木選手は第1次UWFには参加してませんが。
船木選手は負けちゃいましたけど、全部カッコよかったです。
鈴木みのる
10年前のみのる選手は今よりデカかったんですね。パンパンに膨れ上がっています。現在のほうが絞れているというのは相当トレーニングを積んでおられるんでしょうね。
やっていることはほぼ現在と同じでした。だから、10年も前の試合という感じが全然しませんでした。
現在と大きく違うのは、膝にテーピングをしていることです。
みのる選手がテーピングをしてリングに上っている記憶がなかったので、よっぽど状態が良くなかったんだな〜と思いました。
ボクにテーピングの記憶がないということ(単に記憶力が悪いのもありますが)は、いかにみのる選手がコンディションを維持し続けているか、ということです。
やっぱりみのる選手は並の選手とは違います。
新日のお偉いさん、扱い方を間違えたらダメですよ。
ボクは知らなかったんですが、この時まで対船木は一度も勝っていないそうです。4連敗。
イメージ的には勝ったり負けたりしてるのかな〜と思っていたのですが、1回も勝ったことがなかったんですね。
フィニッシュはスリーパーホールドだったんですが、その前にゴッチ式パイルドライバーが炸裂したんです。
通常これで終わりなんですが、船木さんがキックアウトしたんですよね。
ボクは結果を知らずに観ていたので、やっぱりみのる選手は船木選手には勝てないのか〜と思ったのですが、その後すぐに逆落としからのスリーパーでみのる選手が勝ちました。
これは船木選手がみのる選手に負けるならギブアップ負けでないとダメだろうと判断したような気がしました。
もう2人の間にわだかまりはないのかな、と感動しました。
いつも怒っているイメージしかないみのる選手がこの試合が終わったあと、涙で表情が崩れるシーンが観られます。
そんなシーンが2回あったんですが、負けた船木選手を立たせてハグするんですが、そのときに1回目が来ます。
ここでグッと来ました。
新日でもこういうグッと来るシーンを観たいものです。
そのためにはみのる選手にはIWGP世界ヘビー級を獲ってもらいたいですね。
つい最近、棚橋弘至選手に対して「お前はIWGPを狙わないのか」というような問いかけをしたとのことですが、今はチャンスだと思いますので、なんとしてもみのる選手にチャンピオンになって泣かせてもらいたいです。
いい試合でした。
それではまた。 ありがとう!