元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
順番が逆になってしまいましたが、今回は『We are STARDOM』#22の感想を書きます。
今回は渡辺桃特集でした。
現在丸腰の桃選手ですが、白いベルトの最多防衛記録を持っているという実績を考えると、今後のスターダムを引っ張って行く存在になることを期待されている選手で間違いありません。
さらにこの前が岩谷麻優特集だったことからも、次世代のスターダムの担う選手であると『We are STARDOM!!』の制作スタッフは考えているということです。
何度も書きますがスターダムを観始めてまだ浅いので、ボクは桃選手のこともよく知りませんでしたが、今回の放送でますます桃選手のことを応援したくなりました。
それでは振り返ってみます。
紫雷イオ vs 渡辺桃
まずは2018年5月23日に行われましたワンダー・オブ・スターダム選手権試合、チャンピオン・紫雷イオ vs 挑戦者・渡辺桃です。
つい最近NXTのベルトを獲得した紫雷イオ選手ですが、
日本の方々にとっては、戴冠まで長く感じられたかと思います
でもその間、かけがえのない経験や信頼を積み上げたからこそ、世界中のファンやWWE関係者からも祝福してもらえるチャンピオンになることができました
これからも地道に、でも着実に、“上”を目指して道を築き上げてゆきます!
2020.6.7、 pic.twitter.com/f0V61xLk8a
— 紫雷イオ、Io Shirai (@shirai_io) June 8, 2020
いや〜やっぱりスゴい。ホントにスゴい。
こんな試合を散々やってるのを観ていたら「戴冠まで長く感じられた」ときっとボクも思っていたでしょう。それくらいズバ抜けています。
まずはエプロンでの攻防です。桃選手はデンジャラスなエプロンでのBドライバーを発射します。炸裂する寸前に、イオ選手は足でのジャベで桃選手の腕を極めて、切り返してしまったのです。
なんとジャベまで習得してるのか。実に奥深い。
そして思わず解説のブル中野さんも感嘆の声が漏れてしまうほどの美しさだったコーナートップから場外へのムーンサルト・アタック。イオ選手のムーンサルト・プレスは世界一ですが、ムーンサルト・アタックもまた美しかったです。
さらに、ランニングBドライバーの受けが絶妙でした。たぶん通常のBドライバーとは受け身を取るタイミングが違うのでしょう。大きく後に振られたイオ選手の首は、真っ直ぐにリングに突き刺さりそうになり、ヒヤッとしました。
着地の瞬間、スッと首を内側に入れて大惨事を免れたのです。きっと受けの下手な人だと大惨事になっていたことでしょう。
言うまでもなくスープレックスや飛び技も完璧です。繰り出す技はいちいち美しく、説得力もありますし、受けも絶妙。
ただ、よく使うアッパー掌底だけはあんまり上手くないです。美しくもなければ説得力もない。腕で繰り出す打撃だけがイオ選手のウイークポイントに思えました。
桃選手をクローズアップするための番組なのに、イオ選手にばかりに目が行ってしまったのは、何も桃選手がダメだからではありません。桃選手も充分スゴいんです。
その打たれ強さはまさにプロレスラーの強さを象徴するものだと思いましたし、勝負にかける執念を感じさせた蒼魔刀やチキンウイング・フェースロック。そして終盤の畳み掛けはイオ選手からベルトを奪っても何ら不思議ではないものでした。
そして最後はオリジナル・ホールドになるピーチ・サンライズ。確かイオ選手との練習で開発した技だったんじゃなかったかな?その技で3カウントを奪うなんて、その技でチャンピオンになるなんて、実にドラマチックです。
この瞬間に立ち会えてたら、次のエースは桃選手で間違いないと思ったことでしょう。
渡辺桃 vs 星輝ありさ
続きまして、2019年5月16日に行われましたワンダー・オブ・スターダム選手権試合の渡辺桃 vs 星輝ありさです。
桃選手はこのとき、白いベルトを戴冠してから約1年。この間にこのベルトの最多防衛記録を作ったということでしょう。イオ選手からベルトを奪ったときは、まだ顔にあどけなさがありましたが、星輝選手をチャレンジャーに迎えるときには実に精悍で、大人の顔になっていました。
ムチャクチャ、カッコいい!と思いました。ゲーム実況してるときはあんなにかわいいのに、
リングに上がるとカッコいいというギャップにやられますね。
この試合でも桃選手は素晴らしいです。結果を知ってみてますから、勝てないのはわかっているのですが、これだけの攻撃や受けをしてるんだから、勝って欲しいと応援してしまいました。
Bドライバーですが、イオ戦のときよりも相手の体を大きく振って、頭が股間に来てから落としてました。

あれなら相手の首がまっすぐマットに突き刺さることはないでしょう。1年に及ぶ防衛戦の中でしっかり改良されているんだな〜と思いました。
相手がキックが得意な星輝選手ですからバンバン蹴られるんですが、それは桃選手の打たれ強さを際立たせるためのようでした。素人目にはこりゃしばらく動けないだろうという厳しい一発の後も、何事もなかったかのように動いてました。凄い。
かたや星輝選手は、キックはするどくスピーディーで、桃選手の重いキックとは対象的で面白かったです。

※写真は桃選手のミドルキックです。全体重を右足に乗っけてるのがわかります。
ただ、星輝選手はキックだけがカッコよくて、他の技が異常にカッコ悪いのに驚きました。
というか、キックと飛び技しかほぼないので、その飛び技が異常にダサいんです。
シンデレラ・トーナメントを勝ち上がった試合のうち2試合をADAMASという半旋回するボディプレスで勝ってるんですが、これが空中姿勢がひどいんです。「飛んでる」と言うより「落ちてる」と表現したほうが良い代物です。
自分が負けるんだったらあの技で負けるのは嫌だろうな〜と思うくらいカッコ悪いのです。まだブラジリアン・キックでの負けを選びたいです。
キックは様になっているのですが、これがジャンプしたり、トップロープから飛んだりするともうダメ。

空中姿勢が良くてもスピードが失われていたりして、無理に飛ばないほうが良いんじゃないの?と思わせました。
今までそんなに星輝選手の試合を見る機会がなかったのかな?こんなにカッコ悪かったっけ?と驚きました。
最後はブラジリアン・キックでしたが、ちょっと説得力に欠けてまして、こんなんで桃選手が負けてしまうのはなんだか悔しかったです。
そんな星輝選手は先日引退してしまいました。
身体の故障が原因だということでしたが、この試合を見てるとあんまり運動神経が良くないのかなと感じました。そんな選手が逃げることなく真正面から技を受け続けてしまったから受け身の効果が得られずにダメージが蓄積していったのかも、と思いました。
受け身って大事ですね。
スターダムを勉強するいい機会
このところ、試合がありませんから過去の試合を放送してくれる『We are STARDOM!!』はスターダムを勉強するのにちょうどいい番組で、チョイスされる試合もほぼほぼ名勝負ですから、楽しくて仕方がないです。
ただ、観たくとも観られなくなってしまった選手の試合が混ざっているのがちょっと困ります。出来れば今現在活躍してる選手同士の試合を流してほしいです。
少しだけ過去の映像を流すだけで、今はいない選手がいちいち絡むということは、ここ数年で大きくメンバーが変わってしまったということなんでしょうけどね。そして、それは女子プロレスの特徴でもあって、ある程度は仕方がないことなのかも知れません。
今回は渡辺桃特集でしたがシンデレラ・トーナメントに勝って、イオ選手から白ベルトを奪って上り詰めていくさまと、その終わりが観られました。栄光と没落をいっぺんに観てしまったと言うことになりますかね。
ここ最近の桃選手のことがよくわかりました。全てを失って真っ白になってしまった今、赤いベルト獲りに動き出すよりほかありません。
新日本プロレスは再開しましたが、スターダムはどうなってるんでしょうか?再開したら真っ先に桃選手のワールド・オブ・スターダム選手権への挑戦表明を聞きたいです。
それではまた。
ありがとう!