元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
昨日はいいことがありました。
ジュリア選手のことをブログに書いたよということをツイートすると、
ジュリア選手からいいねいただきました。ありがとうございます。
女子プロレスラーの皆さんはホントに優しい方ばかりだなと思いました。選手がボクのブログを見てるかもしれないなんて、今までは思ってもなかったんですが、見てるのを前提にして書いたほうが良いかなと思うようになってきました。
今後もガンガン苦言を呈していきます。
それはさておき、今回は新日本プロレスワールドで新着のところにありましたこちらを観戦しましたので、
その感想を書いていきます。
IWGPヘビー級選手権試合、王者・佐々木健介 vs 挑戦者・鈴木みのるです。
みのる選手がIWGPヘビーのチャンピオンになったことがないということはわかっているので、この試合は健介さんが勝っちゃうんだな、というのが観る前からわかってしまいました。
でも、どんな試合になったのかは全然知らなかったので、健介さんがチャンピオンとしてどういう風に試合を展開していくかに注目しながら観ました。
シチュエーションがよくわからなかった
過去の試合を観るときはやっぱりどういう経緯でこのカードが組まれたのかが、そこそこ重要だとは思うんですが、この動画を観ただけではイマイチわかりませんでした。
すぐにわかったのはこのカードが16年ぶりに組まれた一騎打ちであるということです。
どうもこれ以前はお互いが若手の時で、前座の名物カードということで何度も闘ったそうです。
その後、一騎打ちを行いそうになったのですが、それが流れて、みのる選手は健介さんの代わりに獣神サンダー・ライガーさんと闘うことになって、ライガーさんの現役最後のシングルマッチの相手にみのる選手が選ばれて、座礼という感動の流れが出来ました。
流れて良かったような気さえするエピソードですが、その後このカードは組まれてないとばかり思っていたので、IWGPヘビー級選手権試合として組まれていたことにちょっとだけ驚きました。
さて、このカードがかつての前座の名物になっているという話は知っていましたが、ボク自身は若手時代の2人の試合は観たことがありませんので、どういう試合をして高評価を得ていたのかはわかりません。
安田拡了さんの話によると、このときのみのる選手が素晴らしかったので、アントニオ猪木さんとの一騎打ちというカードが組まれたなんて仰ってました。
このときから素晴らしいのはみのる選手だけだったということなんでしょうね。
そもそもリングにあがる覚悟が違うのがわかります。だって「白い鈴木みのる」ですもの。
みのる選手にとって特別な何かがあるのだけはわかりましたが、その何かまでは何かはわかりませんでした。
かたや健介さんはWJがダメになっちゃった頃のようですね。
フリーランス宣言して2004年を迎えたが、しばらく仕事がほとんど無い状態が続いた。
この年からフリーになったということですね。
2004年度にはプロレス大賞MVPを受賞。この年藤田和之からIWGPヘビー級王座を奪取したのが決め手となった。
あのいわくつきの一戦があったのもこの年でしたか。
MVPを獲ってるということは大活躍したんでしょうね。
それを踏まえてこの試合を観ると、どうにも健介さんがダメでした。緊張してたのかな?
フリーの選手なのにチャンピオンを任せてもらって、ドームでメインですから、かなりの信頼度だったと思うんですが、それでこの内容なら、ボクが会社の人間だったら、みのる選手にチャンピオンになってもらいたくなりますね。
それくらいこの試合の健介さんは塩介と呼ばれたのを思い起こさせました。
レスリングを仕掛ける健介
みのる選手が勝ったほうが良かったんじゃないの?と思わせる内容だったということです。
面白いなと思ったのは、レスリング勝負を健介さんから仕掛けていったということです。
御存知の通りみのる選手のバックボーンがアマチュアレスリングでして、しかもUWF、パンクラスとレスリングの技術をガッツリ磨いてきたタイプの選手です。
その選手に対してレスリング勝負を仕掛けていったのです。チャンピオンのプライドでしょうか。
この序盤だけ名勝負の予感がしました。
健介さんのバックボーンは柔道ですから、寝技はそこそこやれるとは思うんですが、なぜか片足タックルを仕掛けるんです。健介さんのお前の土俵で勝負してやると、胸を貸してやるという上から目線な感じが良かったです。
また長州力さんが対UWFでよく見せていた、両足で相手の腕を取って裏十字みたいにフォールしてしまう技、きっとアマチュアレスリングのテクニックだと思うんですが、それを健介さんが出したんです。
これもワクワクしました。絶縁関係になっちゃっても長州さんに(たぶん)教わった対UWF兵器がつい出ちゃったという感じでしょう。
ただ長州さんがこれを繰り出すと、大抵の相手は動けなくなっちゃうんですが、みのる選手は難なく脱出してました。
この辺が何年もみっちりレスリングをやってきた人とプロレスの練習の一環で少しレスリングをかじった人との差かなと思っちゃいました。
序盤はしばらくグラウンドの攻防が続くんですが、気がつけばいつの間にかみのる選手が上になっていたり、技をかけていたりでずっと優勢に進めているように見えました。
なんなら短時間で極めてしまえるのをあえて泳がしているというふうにさえ見えました。
IWGPヘビー級チャンピオンとしてはちょっと情けない姿でした。少しずつ塩分が多くなってきます。
優しいみのるさん
グラウンドでは良い攻防が見せられないと判断したんでしょう。みのる選手のほうから打撃の打ち合いを誘いました。
グラウンドでカッコ良いところ見せられそうにないと思ったら、無理から力づくでいわゆるプロレスらしい展開に持ち込むべきなのは健介さんのほうだと思うんですが、それを先にみのる選手にやられてしまったのも印象悪かったです。
ここで面白いなと思ったのは、今ならみのる選手の打撃と言えばエルボーなんですが、この時は飛び上がってのミドルキックを出してるんです。
みのる選手は他のU系の選手とは違いレガースをつけてないので、蹴りをするイメージが湧いてこないんですが、レガースがない足で蹴っ飛ばすから、健介さんの頑丈さをアピールできると踏んで、繰り出したような気がします。
優しいですね。
このミドルを受けて、健介さんがガンガン来るのかと思いきや、そうでもないので今度はみのる選手のほうから、胸を突き出してチョップを打ってこいと促します。
さっきまでグラウンドで、みのる選手の土俵で、勝負してやるって感じだったからここも蹴りを出しても面白かったと思うんですが、普通にチョップを打っちゃう健介さん。この辺りから完全に試合をコントロールしているのはみのる選手でした。
しかもみのる選手はラリアットまで放って健介を光らせようと気を使っていました。
ホントに優しい。
自らドロップキックを放ち、健介さんのドロップキックを誘発すると、そのドロップキックはスカしてみせたりします。
チャンピオンは完全に遊ばれてました。
これ以上の盛り上がりは期待できないと思ったのか、みのる選手はゴッチ式パイルドライバーを決めてしまいます。
今なら一撃必殺ですが、これを健介さんはキックアウト。あらら、大丈夫か?と思ったら、みのる選手はクロスアーム式パイルドライバーという奥の手を隠し持ってました。
ホッとしました。
でも、奥の手すらキックアウト。これでみのる選手は打つ手なし。あとは健介さんのノーザンライトボムを待つだけとなり、試合はそのまま終了。
急に雑な展開になって終わりました。
ドームのメインでこんな試合見せられたら、そりゃ暗黒時代に突入しするわという内容でした。
2人で構築するのが試合ですから、一方的に健介さんが悪いわけではないとは思いますけど、チャンピオンで、メインで、防衛するならばもうちょっと何とかして欲しかったです。
みのる選手の優しさをたっぷり感じた試合でした。
それではまた。
ありがとう!