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ヒドいタイトルマッチ: 2003.4.23 IWGPヘビー級選手権試合 永田裕志 VS 安田忠夫 観戦記

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

またボクの知らない00年代の試合を観ました。

 

今回はこの試合です。

IWGPヘビー級選手権試合:永田裕志 vs 安田忠夫

出典:新日本プロレスワールド

IWGPヘビー級選手権試合の永田裕志 vs 安田忠夫です。

シチュエーションがヒドい

まずはどういうシチュエーションで行われたタイトルマッチなのかを探ります。

 

このときの永田裕志選手は破壊王・橋本真也さんと並ぶ9度の防衛に成功し、この試合が新記録となると10度目の防衛戦でした。

 

大好きな破壊王の記録が抜かれてしまい、ミスターIWGPの称号まで奪われてしまうというボクにとってはヒジョ〜につらい試合です。

 

しかも、試合内容がこの内容ならば記録更新をされても仕方あるまいというようなものなら良かったんですが、タイトルマッチにしてはかなりショボい内容でガッカリでした。

 

こんなので破壊王の記録が塗り替えられたのかとショックでした。

 

さらにショックなのは、この試合の勝者がこのあとNWFのチャンピオンである高山善廣選手に挑戦するということになっているというところです。

 

IWGPヘビーがNWFヘビーと同じ格付けなのか・・・というショックです。

※最初実況の人が、この試合の勝者にNWFヘビー王者の高山選手が挑戦すると言ったら、IWGPヘビー王者が挑戦するんだと訂正してたので、プロレスファンの認識はNWF王者がIWGPヘビー王者に挑戦するだったのかも知れませんが。

 

NWFって昔アントニオ猪木さんが、IWGPが出来上がる前に巻いてたベルトでしょ?そんなベルトを復活させてたことを知りませんでしたのでビックリしました。

NWF – Wikipedia

永田選手の記録がV10だったということは、このあとの高山選手との試合に負けちゃったということですよね?NWFにIWGPが負けたということですよね?

 

試合を観る前からショックを受けました。

 

さらにさらに、ゲストの高山選手は破壊王のV9は身内ばかりの防衛戦だったけど、永田選手のここまで防衛戦は外敵やらいろいろ混じっててるから破壊王よりも上だというようなことをおっしゃいまして、またショックを受けました。

 

記録を塗り替えられただけでも腹立たしいのに、その防衛ロードにまでイチャモンつけられてムカムカしました。そもそも高山選手が嫌いですから、余計にお前に橋本さんの何がわかるんだ?とプリプリ怒ってました。

安田忠夫がヒドい

何度も書いてますが、ボクは永田選手が嫌いなんですけども、この試合は永田選手はよく頑張っておられたと思います。この試合がショボくなったのはほとんど安田忠夫さんの責任かと。

 

いや、このカードを組んじゃったことかな。

 

IWGPヘビー級王座 – Wikipedia

というか、前王者が安田さんなんですよね。もうその時点でね・・・。

 

ボクはどういう経緯で安田さんがIWGPヘビーのチャンピオンになったのか知りませんが、チャンピオンになってるということは、ちゃんとプロレスが出来るようになったんだろうと考えていたんです。

 

何しろ、安田さんの試合はデビューして少しの間くらいしか観たことがなかったので、チャンピオンを任せるくらいだから、きっと急成長したに違いないと思ってました。

 

ところが全然そんなことなかったのです。

 

この試合、全然ロックアップしないんです。安田さんがちゃんとロックアップが出来ないんじゃないかと思って観てました。

 

相撲の四つ組んだ状態みたいな、以前中西学さんと永田選手が試合前にやってた差し合いみたいな、そんな形でスタートしてました。

 

もちろん必ずロックアップから始めなきゃならんということはないのですが、全然ないというのはかなり気持ち悪いです。

 

このときには安田さん、総合で佐竹雅昭さんやジェロム・レ・バンナさんに勝ってたから、プロレスラーというより総合の選手という感じだったんですかね。

 

だから、あんなスタートにしたのかな?

 

それならMMA寄りの試合を展開するでも良かったんですが、そうでもないんです。

 

安田さんは寝技とかサブミッションが上手なわけでもないし、打撃もしません。相撲の突っ張りは見せてましたけどね。

 

よく覚えてないんですが、MMAでも技術で勝ったというよりもデカくて頑丈だったから勝てたみたいな感じだったと思います。だからMMAの隙あらば勝負を決めに来るという緊張感もないのです。

 

しかもプロレス自体もヘタクソです。

 

ストンピングの不安定さ、ドロップキックのジャンプの低さ、タイガードライバーの雑さ、練習をしっかりやってコレだとしたら、あまりにセンスがなさ過ぎます。

 

IWGPヘビーを懸けて試合をするレベルに全然達してないのです。ほぼほぼプロレスごっこでした。IWGPをなんだと思ってるんだ?

 

これは永田選手もやりにくかったでしょうね。

 

ただ、安田さんの顔つきだけは抜群でした。ふてぶてしくヒール感たっぷりです。あんなにプロレス出来ないのにこの堂々とした様子は逆に恐れ入ります。

 

これでもっと強そうな雰囲気が出てれば良いんですが、動きはもっさりしててちょっとコミカルだから、どうしようもありません。

 

業界最高峰のタイトルマッチがこれじゃあ、そりゃ暗黒時代に突入するわな、と。

 

良くも悪くも総合を意識しすぎてグチャグチャになっているのがハッキリ出ています。

試合周りと試合後もヒドい

魔界倶楽部のこともよく知らないんですが、ヒールユニットですよね?

 

いっぱいいるんですけど、あんまり機能しないんですよね。レフェリーのブラインドをついてもっと色々すれば良いのに、ほとんど普通に試合を見てるだけでした。

 

村上和成さんのちゃちゃ入れに怒って永田選手が場外に行くと、ボコボコ殴り合いになるのかと思ったら魔界倶楽部がワサッと永田選手を囲んで、しばらくして永田選手から離れたら、永田選手が流血してるんですね。

 

この流血させるってのも実に雑なんです。

 

そもそもこの試合にこんな流血もいらないし、イス攻撃やら鉄柱攻撃を経て流血なら良いけど、ワサッとかぶさってから急に流血したら、あからさまに誰かが永田選手のカットしたとしか思えません。

 

もしくは村上さんがナックルでボコボコ殴っての流血とかでも良かったかな。

 

さらにたむろしている魔界倶楽部にナゼか怒った解説席の高山選手が魔界倶楽部を蹴散らすというのもよくわかりませんでした。

 

ただ高山選手の参戦が、この試合で一番盛り上がってましたがね。

 

永田選手にはたくさんの新日勢のセコンドにいるのに、ほとんど魔界倶楽部とからみません。流血させるまではジャマしちゃいけないって感じです。

 

こういうときは場外でもセコンド同士もやり合うもんじゃないんですかね?何もせんなら出てくるなよ、となりました。

 

フィニッシュは永田選手のリストクラッチ式のエクスプロイダー(このエクスプロイダーに入る時にモタモタしててダメでした。安田さんがあからさまに技をもらうのを待っている感じでした)で安田さんを倒したんですが、試合後またしても高山選手と魔界倶楽部がモメ出すんですね。

 

リング上でのチャンピオンベルトの贈呈のセレモニーとかそっちのけで、高山選手が暴れてまた盛り上がるんですね。

 

ここは一応、魔界倶楽部の横やりに耐え、大流血を乗り越えて勝った永田選手の前人未到のV10を祝福するシーンなんですが、高山選手が中心になっちゃってました。

 

さらに3カウント取られた時にピクリとも動かなかった安田さんが永田選手よりもピンピンしてて、場外で盛り上がりの中心にいた高山選手をリング上から挑発します。

 

すると高山さんが安田さんをジャーマンで投げちゃうんですね。全然関係ないのに。V10を達成した永田選手そっちのけでまた盛り上がります。

 

そしたら、それを見た永田選手がなぜか高山選手をバックドロップで投げちゃうんです。解説の木村健悟さんも「これはおかしいよね」と言ってしまうくらいです。

 

ここ技を喰らわす必要なんかないのです。なんなら次回の予告編に不要な魔界倶楽部を追い払ってくれたんだから、感謝しても良いくらいです。

 

この辺の勘の悪さが永田選手のことを好きになれない理由なのかな〜と思いましたね。

 

永田選手と高山選手が興奮してるところに、当時の現場監督、蝶野正洋さんが上がってきてマイクで「ドームでやれ」と普通のことを言います。んなこと言われなくても次はドームなんでしょ?そりゃやるだろ、と。

 

続いて永田選手がマイクを取って「ドームで勝負だ」とこれまた普通のことを言ってしまいます。なんでバックドロップで投げちゃったのか説明しろよ、と思っちゃいました。

 

ヒドい、ヒドすぎて笑っちゃいました。

 

こんな感じでV10達成されたの〜って、かなりショックでした。最初から最後まで何一つちゃんとしてないというグチャグチャのタイトルマッチでした。

 

こんなことをやってたんだから、新日がなくなってもおかしくなかったですね。ユークスさんやらブシロードさんには感謝しないといけませんね。

 

それではまた。

ありがとう!


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