好き勝手なことを書いておりますが、悪意はありませんのでご了承下さい。

内藤哲也は土俵際まで追い込まれた:THE NEW BEGINNING in OSAKA 観戦記 1

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

今年初のライブ観戦をしてきました。この頃はカードの発表があってからではチケットの入手が難しくなってきたので、チケット発売開始の時点で行くか行かないかの判断をせざるを得なくなりました。

 

この時期だとおそらくこういうカードが組まれるだろうと予想を立てて、それならばライブ観るべきか、ワールドで観るべきかを決定します。

 

しかし、今回は完全に勢いでした。

 

2月に大阪城ホールだと!行かいでか!即購入や!という感じで、カードのことは二の次、冬の大阪城ホールを参拝することが重要だと思っていました。

 

実際カードが発表されると、正直弱いな〜と思いました。

 

救いはジョン・モクスリー vs 鈴木みのるがラインナップされたことですが、メインがこのカードならいつものエディオン・アリーナで良かったんじゃないかと思ってました。

 

ところが、ボクと同じように冬に大阪城ホールに参拝することにこそ意味があると考えてしまった人が多かったのか、11,411人札止めの観衆が集まってしまいました。

 

今回のカードで満員になった!やった〜!来年もやるぞ〜!とか、この調子なら来年は大阪ドームもいけんじゃね?なんて思ったらダメですよ、新日本さん。

 

今回は冬の大阪城ホールが珍しかっただけです。

 

来年もやったとして、石井智宏選手、鷹木信悟選手、EVIL選手、後藤洋央紀選手というバチバチの試合をする大阪人好みの選手を省いたカード編成では、今年のようには人は入りません。多分。

 

もしかすると次の6月の大阪城ホールは、今回の内容のせいでチケットの売り行きが悪くなるかも知れません。今まで大阪ではいつも本気だった新日がついに大阪でも手を抜きよったで、となったらお金にシビアな大阪人は途端にチケットを買わなくなりますよ。

 

惰性ではお金を払わんのです。

 

それになんとなくですが、今回は大阪以外から遠征してきておられる方が多かったような気もしました。たぶん、ドームで出来なかった「デ!ハ!ポン!」〆をしに来た方だと思います。

 

ドームの「振り」が効いていたということです。

 

たぶん「デ!ハ!ポン!」〆をしたいがためにやってきた層は試合内容はそんなに問うてないと思います。だから、それを堪能できた人はまた次もやってきてくれるかも知れませんが、純粋に試合を楽しむために来た人は今回の内容では次は脊髄反射でチケットを買うようなことはないと思います。

 

少なくともボクはちょっと考えます。

 

ということで前置きが長くなりましたが、要するに今回は満足度のかなり低いビッグマッチだったということです。なので、何回かに分けて観戦記を書きますが、かなり辛口になります。

 

メインには3つのマズかったところがありました。

BULLET CLUBの扱い方

IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合:内藤哲也 vs KENTA

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

結果は予想通りでした。さすがにここで内藤選手がベルトを落とすようなことがあっては、いくら何でも気の毒すぎるな〜とは思うので、順当過ぎてつまらないけども仕方がありません。

 

この結果になるのなら、それ以外のところでいかに面白く仕上げるかが重要になってきます。そこでまずBULLET CLUBがみんなで出てきます。

BULLET CLUBのみなさん

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

高橋裕二郎選手とタンガ・ロア選手にだけ完全に帰るつもりだったところを急に呼ばれてしまった感が出てしまったのがマズかったのですが、これにより内藤選手が負ける可能性が出てきたぞ、とワクワクしました。

 

ここでボクはBULLET CLUBが散々介入して反則絡みでKENTA選手が勝って、でもベルトの移動は認められないなんてことになって、じゃあ東京でリマッチだとなって、ついに東京で「デ!ハ!ポン!」〆という展開が頭をよぎりました。

 

ところが試合が始まる前になぜかレッドシューズ海野レフェリーにタマ・トンガ選手が暴行を働いてすぐに退場。

BULLET CLUB退場

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

みんな素直に帰っていきます。

 

ただ、このときはまだこれはあとに四方八方からどんどん乱入してくるための振りだな?と。思えばバッドラック・ファレ選手がいません。リングの下からファレ選手が出てくるための振りかもしれないとワクワクしました。

 

ところがこの振りは結局ほぼ回収されないまま終わってしまうのです。この試合の最初のマズかったところです。

 

振りを回収しないなんてことはあっちゃいかんのです。何もしないなら出てこないほうが良いわけです。ジェイ・ホワイト選手が1人回収にやってきたのは、新日四天王?の1人であるという責任感の表れであったでしょう。

 

大阪城ホールという東京ドームに次ぐデカい箱のメインにおいて、こんな事が起こるなんてというショックが大きかったです。

 

あれ?大阪ナメられてる?大阪は何をやっても客が来ると思われてる?という怒りも沸いてきました。

BUSHIは何をしに来たの?

近頃、よく起こり過ぎてゲップが出る思いがする海野レフェリーの失神騒ぎ。

内藤哲也とレッドシューズ海野が激突

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

またか〜と思いながら、ここは振りの回収だから致し方なしと納得し、「さぁ、どこから何人出てくる?」とキョロキョロしました。

 

するとたった1人。ジェイ選手が花道を走ってやってきます。坂になっているところを慎重に走る姿に、ジェイ選手の神戸の伝説がよみがえります。

www.loca-neo.com

思えば試合の山場になりがちなリング上で闘っている人以外の試合介入は、絶対に失敗してはいけないシチュエーションです。絶対にやらかしてはいけない場面で派手にやらかしてしまった人をジェイ選手は間近で観ていたのです。

 

そりゃ慎重になりますね。

 

見事に坂道を降りきって、少し勢いを落としながらもそのままリングに上がると内藤選手をスープレックスでぶん投げます。

 

こうなるとロスインゴの面々もわさ〜っと出てきて、BULLET CLUBの面々もわさ〜っと出てきて、大混乱になるな、こりゃ、とワクワクしました。

 

そこで出てきたのはBUSHI選手。ジェイ選手に対してBUSHI選手で大丈夫と思ったら、見事に毒霧は空を切ります。そしてブレードランナー炸裂。

ジェイ・ホワイトのブレードランナー

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

BUSHI選手は一体何をしに出てきたの?となる衝撃的な出来事でした。試合もないのにわざわざ大阪にやってきて、毒霧スカして、ブレードランナー食らう。完全にアホでした。

 

これもジュニアの選手だから仕方がないか、と思ったらその後すぐに高橋ヒロム選手が登場してジェイ選手を蹴散らしてしまいます。割りとあっさりと。

 

ボクは最近のBUSHI選手は大嫌いでしたけど、こんな扱いはあまりにひどくないかと思ってしまいました。ヒロム選手がジェイ選手を蹴散らすことになってるんなら、わざわざBUSHI選手が出てくる必要はないんです。試合もなかったわけですから。

 

ここはSANADA選手が出てきても良かったんです。3つ前の試合でジェイ選手に負けたわけですから、ここでやり返してたらSANADA選手ファンの溜飲も下がったはずです。どうして、ここBUSHI選手を挟む必要があったのか。

 

これが2つ目のマズかったところです。

内藤ではKENTAを扱い切れなかった

試合は、ウチに帰ってきたから再びワールドで見返しました。棚橋弘至選手の解説はいいですね。

 

興味深かったのは、これまで内藤選手が散々やってきたトランキーロ戦法を逆に仕掛けられてると棚橋選手が言いました。ここには、エースとしてのプライドが見えました。

 

相手にのらりくらりと焦らされてもエースとしてしっかり試合を作ってきたという自負。そして、棚橋選手は内藤選手を自分の後継者と目していたところもありますから、今度はその焦らしを受ける側になって、エースとして自覚を持って、お前は試合が作れるのか?という問いかけが棚橋選手にありました。

 

ライブで観てるとき、KENTA選手がなかなか組合わず場外出て焦らすと、たちまちブーイングが起きてましたが、ロスインゴのファンの皆さん、それは今まで散々内藤選手がやってきたことですよ、立場が変わったらブーイングするんですか?変わった人たちですね、と思って観てました。

 

むしろロスインゴファンこそ、この戦い方を歓迎すべきです。

 

逆に内藤選手は現新日において最大のヒールであるKENTA選手を相手にしているので、否が応でもベビーという立場になってしまいます。スターダスト・ジーニアスに戻ってしまいます。何とかツバを吐いたりして、制御不能感を保とうとしますがKENTA選手のヒール戦法の前に、ベビーっぽい戦いに終始していまいました。

 

そのほうが楽だとは思いますが、今の内藤選手があるのはヒールよりのファイトをしてきたらからじゃないですか?もっと時間を掛けても良かったので、逆にKENTA選手をイラつかせるくらいのことをしても良かったと思います。

 

結果、喋りでの戦いと同様に内藤選手はKENTA選手をコントロールすることは出来ませんでした。迷ってたのかな?ベビーとして闘ってしまったら、これまでロスインゴを支持してくれたファンの皆さまを裏切ることになりはしないかとか、考えてしまったのかも知れません。

 

でも、立場をはっきりさせないから、こんな試合になっちゃったんだと思います。

 

この試合で、完全なるベビーフェイスの内藤哲也に変身しても良かったんじゃないですかね。そうなるとどう観てもヒールなEVIL選手や入場でドクロをかぶって出てくるSANADA選手がしんどくなりますけどね。

 

この辺の迷いなのか、覚悟のなさなのかわかりませんが、内藤選手が突き抜けられないところです。ビッグマッチのメインにふさわしい試合に出来なかった理由であったと思います。

 

アクシデントで大流血したのも、神様があんたそろそろベビーに戻りなよ、というお告げだったのではないでしょうか。

内藤哲也

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

血まみれになりながらもKENTA選手を完膚なきまでに叩き潰せたら良かったのですが、コリエンド式やらドラゴン・スープレックスなども挟まずにさらっとデスティーノでした。

 

ここが内藤選手の限界かな、と。これを観ると、内藤選手のチャンピオン姿は『SAKURA GENESYS』までかな、と思えてきます。

 

オカダ・カズチカファンの僕としてはオカダ選手の最大の敵としてベルトをもったままで再びオカダ選手の前に立ちはだかってほしいんですがね。

 

新日としては複数のチャンピオンをやれる人を作りたいと考えているでしょう。今後も売上を伸ばしていこうと思えば、試合数も増えるでしょうし、ビッグマッチも増やしたいでしょう。そのためには大会場でもしっかりメインを務められる選手が複数人必要です。

 

そこで内藤選手を史上初の2冠王という箔をつけて、史上最大のヒールKENTA選手を迎えての大勝負ということだったんですが、

変なおっさんがKENTA選手にケチを付ける内容になってしまいました。

 

おっさんはKENTA選手に食って掛かってますが、この試合はやっぱり内藤選手がイニシアチブを握って展開していくものだとボクは思いますから、こんな試合になっちゃったのは内藤選手の責任のほうがかなり大きいと思います。

 

もちろん、KENTA選手になんの責任もないとは言いませんが、KENTA選手はヒールに徹してここまでよくやってきたとボクは評価します。闘い方もこれで正解だったと思います。

 

ボクが内藤選手のことをあんまり好きじゃないというのもありますが、やっぱり内藤選手がチャンピオンとしてKENTA選手を扱いきれなかったのかな、と考えてしまいます。

 

これが3つ目のマズかったところです。

 

さて、次は旗揚げ記念日。

内藤哲也と高橋ヒロム

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

ジュニアのチャンピオンであるヒロム選手との一騎打ちということになりそうです。ここでさすが2冠王という試合を構築できるか。『SAKURA GENESYS』以降もチャンピオンとして継続できるかどうかの大事な一戦となるでしょう。

 

ヒロム選手がリング上で話したように、この2人には良い話がありますから、これが試合につながって、試合内容がそれを追い越すようであれば、今度こそ本当に内藤選手が新日の主役になってエースになれると思います。

 

内藤選手はこの試合により土俵際まで追い込まれました。あんまり好きじゃないけど、内藤選手には期待してます。

 

それではまた。

ありがとう!


プロレスランキング

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
>とにかくプロレスが好き

とにかくプロレスが好き