元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
後楽園ホール3連戦の2連戦が終わりましたが、どうにも大阪城ホール大会への盛り上がりが欠けているような気がします。
前哨戦がないタイトルマッチ
それもそのはず、大阪城ホール大会の目玉のタイトルマッチの内、
この2つの前哨戦がないわけですから、仕方がないですかね。
ジュニアに至ってはもうすでに高橋ヒロム選手が防衛したことになっている風味で、こんなんでリュウ・リー選手と戦っていいのか?と考え込んでしまいます。
長期欠場のきっかけの精算マッチという意味合いでしかなく、ベルトを懸ける意味が薄くなっています。
ヒロム選手がチャンピオンとしてリー選手を迎え撃つ必要もなかったんじゃないですか?
どの選手も一流ですから、前哨戦がなくてもストーリーが整ってなくても試合内容は充実してるとは思いますけどね。
KENTAの試合が心配
逆にしっかり前哨戦をしてる2冠戦はどうかというと、KENTA選手がリング外ではしっかり盛り上げています。
特にバックステージのコメントでは、全く内藤哲也選手は太刀打ちできません。
今まで散々いろんな相手の揚げ足を取ってなんとかしてきましたが、KENTA選手のド正論の前にことごとく粉砕されてます。
昨日の試合のバックステージコメントも実に冴え渡ってます。
KENTA「座ろうか(※とベンチに座ると、報道陣もみんな座る)。(※正面のTVカメラに)ライブ? (※カメラうなずく。カメラに向かって)ミラノ、テメェ! ミラノ、テメェ! 聞いてんの、コレ?(※カメラうなずく) ミラノ、聞いてんのかオマエ! ゴチョゴチョゴチョゴチョ、オマエ! 放送席でオマエ! 安っすいスーツ着てオマエ! ……いいや、オマエに時間割いてらんねぇよ。
ほんで? 昨日の? 鉄也の? コメント見た? (※新日本プロレスワールドのカメラがうなずく) 見た? アイツ言ってたよ。……まぁまず、まず何よりも先に、鉄也、あれだけの長尺のコメント、見た感じ、不自然な編集点もなく、よく1回でできました! 鉄也に、大きな拍手をあげたいと思います。(※立ち上がって拍手)オマエらも拍手しろ! 鉄也が噛まずにできた! だけど一つだけ、やっぱり訂正すると、メッチャ噛んでた! 噛みすぎ! 一発でやろうって気持ちが前に出過ぎちゃってひと言ひと言が噛んじゃってる。鉄也、しっかりせんかい、バカチンが!
ほんで? いろんな反応、彼、してたよ。まぁ何を言ったか、全部は覚えてないけど、アレが彼の考え方なんだろう。彼は『もう前に一回言った』って言ってたけど、あんまり届いてない、我々に。でも俺が改めてオマエの意見を聞いたことで、オマエの意見は今までより多くの人に届いたはずだよ。よかったな鉄也。ありがとうは?(※手を耳に当ててカメラから聞く仕草) オッケー。でも一点だけ、『この会社は特定の人の意見以外は聞き入れてくれないよ』って、確かそんなようなこと言ってた。別に俺にしたら、聞き入れてもらおうがどうしようが、関係ねぇんだよ。で、オマエは言ったよ。『俺もいくつも意見言ったけど、全く通してもらえなかった』って。そんなようなニュアンスのことをオマエ言ってたよ。違うよ、鉄也! オマエの意見が通らない、その中でもがいてるオマエを見て、ファンはオマエに夢を乗せて、オマエの背中を押したんだよ。勘違いしちゃいけねぇよ、鉄也。むしろ会社にありがたいと思えよ。オマエの言うことを全部会社が聞いてて、オマエの言いなりになってて、思うように全てものが進んでたら、誰がオマエのことなんか応援するんだよ。大阪までもうちょいだよ。あと数日? 分かんないけど。『もうバックステージはいい』って? それは完敗を認めたってことかな、俺への? 俺に完敗を認めて、白旗を揚げたってことかな? どうなんだろう、鉄也。一向に俺が、『鉄也、バカチンが!』って言ってることには一切触れてな……触れてくれないくせに……噛んじゃった、俺も! 人のこと言っといて、俺も噛んじゃった。『鉄也』については全然触れてな……触れてくれないくせに。……まぁいいや。大阪までもうちょいだ。明日もあるよ。存分に楽しもうぜ。バックステージだって楽しもうぜ、鉄也。まぁ結局、俺が何が言いたいかっていうと、(※少し下を向いた後に顔を上げて)BUSHIの入場の時のあの水吹くヤツ、今のこの状況でエチケット的に何かヤだってこと!」
蓋し名言。傑作です。
しかし、リング上はどうもいけません。
まともな技はキックだけです。上半身を使う技も受け手が内藤選手という受けの派手な人だから、良い感じに仕上がってますが、エルボーにしろ、ダイビングラリアットにしろ、当たりが弱いです。
しかも、必殺技のgo2sleepでさえもビシッと決めることが出来てません。これはヒジョ〜にマズいです。
いっそ、キックとサブミッション(game over)だけで組み立てたほうが良いかもしれませんね。如何なる状態でも足が飛んでくる形です。
ただ、内藤選手のジャベなどで
足に攻撃を集中されると、何も出来なくなっちゃうのでキツいは、キツいです。
前哨戦でもガクッとキックの威力が減りました。
こうなると場外戦に活路を見出すしかなくなります。場外では内藤選手を圧倒してた感じなので、足を狙われ出したらほぼ場外になるかも知れませんね。
せっかくの大阪城ホールのメインなのに、試合のメインが場外戦になるのは、それはそれで如何なものかと思いはしますが、これくらいにしておかないと攻防のバランスが取れそうにありません。
そんな感じで、現状を観る限りはメインでタイトルマッチのシングルマッチは、KENTA選手には荷が重いように思います。
トランキーロ戦法を逆に仕掛けられて
試合が動き出すと上手い攻撃を見せていました内藤選手ですが、これまで散々自分がやってきたトランキーロ戦法とでもいうのでしょうか、ダラダラしたり、のらりくらりしたり、スカしたり、という戦い方をKENTA選手にされてます。
これまで自分が仕掛けてきたことだから、キチンと対処できるのかと思っていたら、どうしたら良いのかわからん感じになっていて、やっぱりこの人がエースとしてやっていくのは器量不足と思わせました。
2番手でやるのが丁度いいんじゃないでしょうかね。
そもそもボクは内藤選手のことが好きじゃないですが、今はこれまで以上に気に入りません。なぜなら、トップになっちゃったので噛みつくところがなくなって、噛みつかれるほうになったからです。
制御不能感が薄れてきて、ブーイングを浴びまくってたスターダスト・ジーニアスに戻ろうとしているように見えるのです。
元々、棚橋弘至選手に憧れていたということで、完全なるベビー志向だとは思いますが、人気に火がついたのは反体制側。チャンピオンに噛みつき、会社に噛み付いていたからカッコ良かったわけです。
史上初の二冠王になったのを機に、ベビーターンを狙っているのだと思うのですが、ベビーに近づくほどつまらないのです。
しかも今回はKENTA選手という現在の新日本屈指のヒール。何もしなくてもベビーになってしまうから、困ったものです。
言葉でファンを拡大してきた内藤選手が言葉で全く敵わない相手に遭遇してしまったこの状況は、キャリア最大のピンチといって良いと思います。
この状況をどう打破するかは、タイトルを防衛することよりも難しいように思います。
ボクはベビーターンするのは諦めて、さらに制御不能になるほうが美味しいと思います。
ただベビーターンすると、きっと噛まなくなると思います。それだけが良いところです。
それではまた。
ありがとう!