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【NJPW】1973.12.10 NWF世界ヘビー級選手権試合:ジョニー・パワーズ vs アントニオ猪木 観戦記

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回も昨日、一昨日に続きまして、アントニオ猪木さんを偲びます。

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猪木さん観戦シリーズは今回が最後にします。

NWF世界ヘビー級選手権試合:ジョニー・パワーズ vs アントニオ猪木

実況の方の話によりますと、この試合は猪木さんにとって久しぶりのタイトル挑戦だったようです。

つまり、このタイトルマッチで猪木さんは初めてNWF世界ヘビー級王者になったみたいです。

今回初めてジョニー・パワーズというプロレスラーを観ました。

全く知りませんでした。

名前は知ってましたけどね。

タイトルマッチなんだし、きっと楽しめるだろうなと思いながらの観戦でございました。

パワーズはズラ

猪木さんの若い頃を楽しもうと思って一昨日から観始めたわけですけども、今回だけはパワーズさんに完全に目を奪われてしまいまして、猪木さんそっちのけになってしまいました。

まず、気になったのは髪の毛です。

異常なボリューム感でまるで髪の毛が頭に乗っかっているだけに見えるな〜と思っていました。

そこで天下のWikipediaで確認してみますと、

ジョニー・パワーズ – Wikipedia

NWF時代はカーリーヘアーであったが、カツラであった。新日本プロレス初参戦時にNWFタイトルマッチを行った際に「俺の髪の毛は絶対に掴むな。もし掴んだら賠償金を取るぞ」と話し、レスラー間や新聞各社にもそのことを伝えた

これだけでパワーズさんが好きになっちゃいますね。

この試合では猪木さんが晩年まで得意にしていたフライング・ヘッドシザースを2回ぐらいやっているのですが、パワーズさんはヒヤヒヤしてたのかな〜と思うと、この試合に深みが出てきます。

またこのヘッドシザース、結構長めに首を極められていたんですが、強引にはずしにかかるとズラが取れるかも知れないということで長めになってしまったのかな〜と思えます。

またパワーズさんが腕を極めながら猪木さんの髪を引っ張って引き倒すというシーンが何回かあったんですが、猪木さんがエラく怒ってたんですね。

猪木さんと怒りはセットみたいなものですから、別に珍しくもなんともないのですが、こうしてズラである事実を知ってから観ると、

「お前は俺に髪を掴むなと言っておきながら、お前はガンガン掴んでくるんか?俺も掴むぞ?ええんか?ええのんか?」

と猪木さんが怒っているように見えてきます。

きっと卍固めも頭に足を引っ掛ける技なので、かかっている最中にズレやしないか、痛いとか苦しいとかそっちのけで気になっていたんだろうなと想像します。

8の字固めのナゾ

たまらないのはズラだけではありません。

パワーズさんの必殺技です。

8の字固めとかパワーズロックとか言うんだそうです。

見た感じが完全に普通の四の字固めなんですね。

そういえば、同じようにシャーロット・フレアー選手の必殺技もフィギュア・エイトといって日本語にすると8の字固めだから、パワーズさんのこの技が起源かと思ったのですが、シャーロット選手のようにブリッジすることなく、そのままなんですね。

ここでまたWikipediaを引用します。

得意技の足4の字固めパワーロックPowerlock)と称したが、日本ではパワーズ・ロックと呼ばれた。技をかけた際に相手の両足が「8」の字に見えるほか、4の字固めの2倍の強さがあるという意で8の字固めとも名付けられた。通常、足4の字固めは裏返しの姿勢になると技をかけている方にダメージが移行するとされるが、パワーズ・ロックは裏返しになっても相手にダメージを与え続けることができるので、表と裏の両方で2倍の威力があるため8の字というなどとの説もあった。しかしこの呼称も日本のみで、決め方が独特で特徴はあるが、普通の足4の字固めと明確に区別できるほどの相違点はない。

8の字にはなっていないので、破壊力2倍説が正しいのかな、と思います。

で、問題は普通四の字固めはひっくり返されるとかけてたほうが痛くなるというところです。

これはボクと同世代のプロレスファンなら一度は四の字固めをもらったことがあるはずですので、誰もが身を知っていることです。

ひっくり返されて仕掛けたほうが痛がるというのを何度も見てますので、「本当?」となって日本全国、いたる小学校の教室の中で検証が行われていたはずです。

それがこの8の字固めはひっくり返ってもなおかけられているほうが痛いのです。

実際、この試合の2本目、猪木さんはひっくり返った後ギブアップしています。

なんなら正調の四の字固めは前段階で、ひっくり返って初めて8の字固め完成といった具合でした。

ひょっとしたら、ひっくり返っても痛くならないかけ方というのが存在しているのかも知れません。

確かに通常四の字固めはクルッと回って仕掛けますが、パワーズさんは回っていないと解説がありました。

足4の字固め – wikiwand

その仕掛け方に秘密があるのかも知れません。

チェーズ・オーエンズ的

猪木さんの身長が191センチだったかと思うんですが、そんな猪木さんよりも10センチぐらいは大きく見えるパワーズさん。

でも、Wikipediaによると猪木さんと同じ191センチ〜192センチとなっているんですね。

※Wikipediaによると猪木さんは190~191センチでした。

たぶん猪木さんがサバ読んでるだけだと思いますが、そんな大きさを全く利用しないファイトスタイルなのも興味深かったです。

ロックアップした途端に、相手の腕にかけているほうの手を上から下にぶっ叩いてロックアップを切るというのを3回ぐらいやってましたが、あんなの初めて観ました。

8の字固めは確か足への攻撃だから、きっとアメリカのチャンピオンだから足攻撃を中心とした攻め方をするんだろうな〜と思ったら、序盤は腕攻めをしてました。

ということは、1本目は勝つ気ないんだな?とか思っちゃいました。

実際、負けました。

試合を通して、なんかこのスタイルはどこかで見たことあるな〜と思っていたら思い出しました。

チェーズ・オーエンズ選手でした。

1本目負けて、2本目が始まるのが早すぎる、せめて5分ぐらい休憩させてくれという感じで一旦控室に引き上げようとしたり、ヘッドロックしながらナックル入れて、レフェリーにはナックルじゃないとアピールしたり(これはやる選手結構いるんですがね)レフェリーのブラインドをついて金的攻撃したりと、オーエンズ選手っぽいことをいっぱいやってました。

こういうのは脈々と受け継がれているんですね。

昔かはあるテクニックを現代でも楽しめるのですから、オーエンズ選手のありがたみが増しました。

試合には直接関係ないんですが、解説の桜井康雄さんの話がまた興味深かったので書きます。

この時、猪木さんは鉄人ルー・テーズさんに指導を受けたそうです。

その時にバックドロップの投げ方について注意されたと。

お前はまだ腕で投げている、バックドロップは腕で投げるのではない、ヘソで投げるのだ、という有名なバックドロップの極意が出てくるんですね。

桜井さんは最初腰で投げると言って、実況の方が腰ですか?と返すと、ヘソですねとさらに具体的な部位を指し示しました。

この話はよくテーズさんがジャンボ鶴田さんにバックドロップを教える時のエピソードとして語られますが、それより前にもうテーズさんは「ヘソで投げる」を言っていたことにちょっと驚きました。

※単にボクが間違って記憶していただけかも知れませんが。

このような技の極意を短い言葉で伝承するというのは、想像を掻き立てます。

最近では武藤敬司選手が清宮海斗選手にシャイニング・ウィザードを教えたことが話題になりましたが、それも「シャイニング・ウィザードはヘソで打つ」みたいなことが語られたら面白かったのになぁとか思っちゃいました。

ま、清宮選手は武藤選手のをそのまま使ってはいないので、話が変わってきますが。

試合としては特に楽しかったわけではありませんが、楽しい要素があっちこっちにある試合でした。

それではまた。

ありがとう!


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