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【スターダム】圧倒的にジュリア優勝:10.02 5★STAR GP 2022 観戦記 3

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回も一昨日、昨日と続きまして『5★STAR GP 2022』の優勝決定戦の感想などを書いてまいります。

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5★STAR GP 2022

今回は公式戦の第9〜12試合の4試合と優勝決定戦の感想を書きます。

ナツコ謎の乱入

まずは第9試合のコグマ vs 林下詩美です。

先手は詩美選手でした。

クマポーズならぬヒグマポーズとでも言いましょうか、かわいさを完全に打ち消したクマポーズで機先を制しました。

スッとああいうことができるのが詩美選手の強みです。

次に詩美選手が赤いベルトを巻く頃には、以前の王者時代よりもさらにスケールの大きな選手になっているんだろうな〜と思わせるポーズでした。

試合はそんな闘いの幅が広がっている詩美選手のパワー押しに対して、コグマ選手がテクニックと見事な受けで対抗していく噛み合った内容になっていました。

試合時間はそんなに長くはなかったように思いますが、

※実際の勝負タイムは6分1秒でした。

中身は濃かったです。

ジャーマン合戦があったのですが、詩美選手は力でぶん投げるジャーマンで、コグマ選手はタイミングで投げるといった感じで同じジャーマンでも味わいが違っているのもプロレスの奥深さを感じさせて良かったです。

解説の大江慎さんが、コグマ選手の技は丁寧だとか、空中姿勢が美しいとかおっしゃってましたが、その辺が他のスターダム生え抜き勢と明らかに違う天才と呼ばれる所以なのかなと思いました。

そしてコグマ選手は受けが華麗です。

ディック東郷選手とか金丸義信選手を彷彿とさせます。

いかにも重そうな見た目なのに、軽やかにラリアットで一回転、ジャーマンで一回転というのは何度観てもインパクトが大きいです。

※もちろん、詩美選手のパワーと相まってのことです。

それでいて、ボク的にはルックスがどストライクなので、ずっと観ていたいです。

そして、最後は復帰後初めて披露したというコグマ式ヨシタニックでした。

そもそもヨシタニックという技を知らないのですが、ずっと前からコグマ選手の紹介の得意技の欄に「コグマ式ヨシタニック」とあったので気になってました。

どんな技なのかを知らないので、もしかしたらいつの間にか出てたんじゃないかと思っていたのですが、そうではなかったようです。

復帰前のコグマ選手の試合は見たことがありませんので、この技は今回が初見でした。

大きめ詩美選手の身体がコンパクトにまとめられていて説得力十分でした。

この『5★』を優勝したジュリア選手以外で赤いベルトに最も近い位置しているのが、詩美選手だと思うのですが、その詩美選手に完璧な勝ちを収めたわけですから、年末までにコグマ選手が赤いベルトに挑戦するかも知れません。

朱里選手にも勝ってますし。

こりゃ楽しみだ、と思っていたら謎の覆面女性が出てきます。

黒いガウン?マント?を羽織って能面をつけて出てきました。

死神やMIRAI選手やテクラ選手が出てきたときと同じ感じで、その捻りのなさとコグマ選手の勝利の余韻に浸れなかったことに少々苛つきました。

面をとったら刀羅ナツコ選手でした。

負けて放心状態の詩美選手にいきなりデスバレーボム。

ケガから復帰するまでチャンピオンでいると言っていた詩美選手が現在丸腰であることを嘘つきと罵って、シングルマッチを要求するという流れでした。

この要求やら嘘つき呼ばわりには納得できますけども、何であんな変なカッコをしてきたのでしょうか。

別にそのまま「刀羅ナツコ」で出てきても何の問題もなかったし、出てくる前にナツコ選手のテーマ曲をかけたら、わかりやすくてお客さんも盛り上がれたんじゃないですかね。

あの変なカッコで出てくるのなら、あのカッコのまま詩美選手を襲って、誰だ誰だ状態でしばらく引っ張るものではないでしょうか。

ナツコ選手がセンスのない選手みたいに見えて、気の毒な気がしました。

ま、ナツコ選手の発案かも知れませんが。

ナツコ選手がスターダムにいないことになんの違和感もなくなってしまった中での復帰ですから、インパクトを残そうとしたのかも知れませんが、ボク的には大失敗でした。

SAKIの全力サポート

次は中野たむ vs SAKIです。

結果をわかった上で観てましたので、ちょっとひねくれた見方をしてしまってます。

たぶん、ブルースターズの1位はジュリア選手、そして優勝というのは、結構早い段階で決まっていたと思います。

昨年ケガで途中離脱になってますし、復帰してからベルト戦線に絡まずに後輩育成に力を入れる裏方作業に回ってましたし。

いよいよエースとしての活動を再開していくとなったら、『5★』の初優勝が適していると考えたんじゃないかと思います。

では、誰と争っての優勝にするのが面白いだろう?と考えながらレッドスターズを見ると、裏方作業に回っていたおかげで誰と絡んでもイマイチピンとこないという感じになってました。

だったらインパクト絶大だった髪切りマッチをやったたむ選手がいいんじゃないかと、割と安易に結論が出ちゃったのではないでしょうか。

で、たむ選手をレッドスターズの1位にするとなってたむ選手の状態を確認したら、ゴッデスのタイトルマッチでそこそこのケガをしてしまっているのです。

テーピングの色が他の選手と違うのには何か意味があると思うんですが、たむ選手の右ヒジには他の選手のテーピングと違い青いテープが巻かれています。

※ちなみに村山レフェリーの腕にも同じ青いテープが巻かれていたことがありました。

これがきっとそこそこのケガであることを示していると思います。

1位を決定する試合で、優勝決定戦ができないほどの負傷となった場合、急遽舞華 vs ひめかで決着をつけてもらわないといけなくなるのです。

※ここで朱里 vs ジュリアはないです。

というシチュエーションで開始されたのが、この試合なのではないかと思ったのでした。

コズエン(コズミック・エンジェルズ)とSAKI選手のCOLOR’Sは共闘関係ですが、そもそもコズエンにCOLOR’Sが負けてそうなったわけですから、力関係がイーブンであることを示すためにはSAKI選手が負けるにしても、たむ選手をしっかり追い込むという流れが本来望ましいのです。

となると、SAKI選手はベテランなのですから、当然あからさまに負傷している右ヒジに的を絞って攻撃をするはずですが、全然しないのです。

これ以上ケガを悪化させるわけには行かないからでしょう。

そこでSAKI選手は早めに勝負を仕掛けて、それをかわされてしまい、半ば自爆で負けた印象にもっていこうとしたのではないでしょうか。

この『5★』でカワイルド・ニードロップが炸裂したことがない(ボクが覚えている限りでは常にかわされている)ので、かわされてしまうことには違和感がありませんから丁度いいです。

そこからたむ選手の猛攻が始まります。

バイオレット・シューティングを5連発も入れたのに、バイオレット・スクリュー・ドライバーは1度目のトライでは、SAIKI選手のいかにも肉が詰まっていて重そうな肉体は持ち上がりませんでした。

なぜたむ選手はヒジへの負担が大きそうなこの技をフィニッシュに選択したんでしょう?

トワイライト・ドリームのほうが美しく決められるし、ヒジにも負担が少ないんじゃないかと思ったんですが、そうでもないのかも知れませんね。

ハイキックを挟んで2度目のトライでついにバイオレット・スクリュー・ドライバーが決まりました。

バイオレット・シューティングからはSAKI選手は余計なことせずたむ選手の攻撃を受けることに徹していました。

たむ選手が優勝決定戦でもちゃんと試合できるように、SAKI選手が手厚いサポートをしていたように思いました。

たむ選手はあんまり好きではありませんが、SAKI選手はますます好きになりました。

2人だからこそ出来る試合

次は舞華 vs ひめかです。

結果ドローでしたが、レッドスターズのベストバウト賞を獲得した試合でした。

ドローでもここまでお互いの限界に迫ろうとする試合にすれば、そりゃベストバウトになります。

たむ vs SAKIと同じ同門対決ですが、関係性がぜんぜん違うことがはっきりと分かる試合でしたね。

腫れ物に触るように闘っていたように見えたSAKI選手には、たむ選手の限界がどのあたりなのかを把握してなかったんじゃないでしょうか。

逆にこの試合はお互いがお互いの限界をよくわかっているので、ある程度のムチャもやれるし、壊れないという信頼があるからフィニッシャーを惜しみなく発射出来たので、ベストバウトになったんだと思います。

両者KOになるまでノンストップでぶつかり合ってまして、改めてプロレスラーのタフネスぶりを思い知る試合になりました。

2人揃って1ランク上にステージを上げる試合になったと思います。

こんなにスゴい試合をできる選手が、このリングでまだ主要シングルベルトを巻いていない上に、タッグのベルトでも防衛記録が更新できていないのですから、現在のスターダムの選手の層の厚さを思い知ります。

いつかこの2人の間で、赤いベルトを懸けて闘う日が来ると思いますし、それを観たいです。

もちろん、くだらない因縁なしです。

今回のような肉体と肉体のぶつかり合いがみたいです。

世羅のほうが好き

次は公式戦最終試合の朱里 vs 世羅りさです。

朱里選手はキックとスープレックスとサブミッションというUWFチックな闘いがベースでありながらもルチャも出来るという幅の広さがチャンピオンたり得ているところだと思います。

だけど、好みでいうと純プロレスなスタイルで闘うプロレスラーらしいプロレスラーが好みなのです。

朱里選手が赤いベルトのチャンピオンになってそこそこ時間が経過しています。

朱世界とは一体どんな世界なのか、未だよくわかりません。

スポーツライクな試合をやって、スポーツライクに勝つという展開ばかりを続けてきただけで、ここから何か新しいものが生まれるのだろうか、と思えてきてました。

この試合を観ながらこんなことが頭を巡っておりました。

すると、同じようなことを今週の週刊プロレスのジュリア選手のインタビューの中で語っていて、これはもうジュリア選手を応援するしかないという気持ちになっております。

※インタビューを読んだのは試合を観た後でした。

そしてこの試合で、ふと朱里選手の試合がどこか面白くない、物足らないな〜と気づいたのです。

そこから振り返って朱世界って?チャンピオンとしてどうなの?という思いが巡ってきたのです。

これは朱里選手が悪いというよりも世羅選手が魅力的に見えたというところが強いです。

朱里選手にこれ以上何か、というのは難しい気がします。

強いのは十分わかったから、強い以外の何かをそろそろ観たいと思うのですが、強い以外の何かは全部世羅選手が持っているような気がしてきたのです。

細身でプロレスラーらしからぬ体型の朱里選手に対して、ゴツい世羅選手。

鋭く重いキックを何発喰らっても立ち上がるプロレスラーらしい頑丈さを持つ世羅選手。

ちょこまか蹴ってくる朱里選手をひっ捕まえてぶん投げる世羅選手。

次第に異種格闘技戦でも観てるような気分になってきました。

技術をどれほど磨いても生まれながらの身体のデカさだったり、でたらめなパワーだったり、磨かれた技術を凌駕していくようなプロレスラーがボクは好きなのです。

プロレスのチャンピオンである朱里選手よりも、世羅選手がプロレスのプライドを守るプロレスラーに見えちゃったのです。

最後も相手のサブミッションを潰して押さえ込んで3カウントという泥臭い結末でした。

前回の対戦でレフェリーストップで負けたリベンジを達成したとはちょっと言い難い勝ち方ではありました。

でも、それがいい。

何でも出来るチャンピオンをぼろぼろになりながらも力づくで押さえ込んだところに感動を覚えたのです。

世羅選手が好きになったので、またスターダムに来てもらいたいです。

圧倒的にジュリアが優勝

優勝決定戦の中野たむ vs ジュリアです。

世間ではたむ選手とジュリア選手はライバル関係ということになっていますが(ボクの中ではたむ選手のファンの方には申し訳ないですけど)ジュリア選手の足元にも及んでないと思ってます。

ジュリア選手が相手をしてあげて、初めて対等に見えているというだけの選手だと思っています。

その差は髪切りマッチのときから、ほとんど埋まっていないどころか、差が開いてる感すらあります。

単純に好みの問題もあるんですけど、ジュリア選手は対戦を引き上げるし、同時に自分も輝く術を持っていますし、いつものムーブの中に常に何か新しいものを試合の中に組み込んでくれています。

これは石井智宏選手の試合がいつも楽しい、面白いので名勝負製造機と呼ばれている理由と同じです。

でも、たむ選手に同じことは出来てません。

方法は違っても試合の中でいつも通りの安心感といつもと違う新鮮味とこれまでとちょっと違う相手を引き出すということが出来ないと、ジュリア選手と対等には見えないです。

この試合もまたジュリア選手によってたむ選手の良さを引き出して、ギリギリまで受けて、この日までに温存していたノーザンライト・ボムで締めるという完璧な試合運びでした。

それにたむ選手はお客さんを驚かそうとした時、技を危険な形にするということを多用しているように思えるところも、問題かなと思ってます。

これはたむ選手だけでなく、スターダムのトップ選手に多い傾向に思えます。

これもたまたま今週の週プロのジュリア選手のインタビューの中で同じようなことを語っててビックリしたんですけども、ジュリア選手は他の選手よりも特別視野が広い気がしました。

そして、それをきちんとリングの上で示しておられます。

この選手がトップある限り、スターダムは大丈夫だな、という気がしました。

ちょっとたむ選手がかわいそうだなと思ったのは、ジュリア選手も負傷している右ヒジをあまり狙わなかったところですね。

もしも右ヒジにケガがなかったら、たむ選手が勝てたかもしれないという余地を残さなかったわけですから。

珍しく膝固めなんて使ってヒザを攻撃したりしてました。

これもたむ選手が右ヒジを攻撃に積極的に使ったり、ジュリア選手に突き出して「折れるもんなら折ってみろ!」とかをやると違ったのかも知れませんけどね。

ケガを悪化させるのはよくないですけど、この試合が最後になっても悔いはないという覚悟がいつもジュリア選手にはあるように思います。

この覚悟の差が、この2人がライバルということになっているけどもボクからすると全然対等じゃないと思えてしまうところです。

これは、たむ選手が悪いということではなく、ジュリア選手が凄すぎるだけですから。

圧倒的なジュリア選手の優勝でした。

さて、優勝したジュリア選手は年末のスターダムの今年最後のビッグマッチでの赤いベルトへの挑戦をぶちあげました。

これはオカダ・カズチカ選手がG1に優勝した時に、ドームのメインでのタイトルマッチを確定したのと同じ感じがしました。

またまた今週の週刊プロレスのジュリア選手のインタビューの話ですが、スターダムの今年最後のビッグマッチの大会名が『STARDOM DREAM QUEENDOM 2022』という名前で、ジュリア選手いわく、これは完全に新日でいうところの『WRESTLE KINGDOM』を意識したネーミングで新日にとって年間で一番大きなイベントであるのと同時に、スターダムにとって『STARDOM DREAM QUEENDOM 2022』は年間で一番大きなイベントであるということなんです。

このメインでチャンピオンになるというのは、その年の主役が誰であったかが証明されるということです。

ジュリア選手はこの『5★』優勝という勲章を手に、今年の主役の座を確定しに行くということです。

ワクワクします。

相手は朱里選手であって欲しいな〜。

それではまた。

ありがとう!


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