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これが川田、これが天山:川田利明 vs 天山広吉 1.4 WRESTLING WORLD 2001 観戦記

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

本日も2000年代のプロレスを勉強します。今回は2001年の1月4日に行われました。IWGP王座争奪トーナメント準決勝の川田利明 vs天山広吉です。

川田利明 vs 天山広吉

出典:新日本プロレスワールド

ちなみにどうやってこれを選びだしたかと申しますと、

検索条件

出典:新日本プロレスワールド

こんな感じで検索して、上からみたいな〜と思ったのを選んだ、ただそれだけです。

川田が好きで天山も好きだから

数あるシングルマッチの中で今回これを選んだのは、昨日も少し触れましたが、今全日本プロレスの本を読んでいて川田選手の動いてるのが観たくなったからです。

 

で、その本とはこちらでございます。

読み終えたら読書感想文は書きますが、これを読んで四天王では川田選手がいちばん好きだなぁとなりました。

 

そして、このブログを始めてから天山選手のことをほとんどホメたことはないんですが、昔は大好きな選手でして、好きだっただけに現状のモタモタしてる天山選手を観るのがつらくて、ついついディスってしまうんです。

 

2001年と言いますと約20年前ですから、天山選手も20代でしょう。この試合は観たことなかったんですが、まず間違いなくムチャクチャ動けている時でしょうから、今観たい川田選手と動けている天山選手の試合なら最高じゃないかと、この試合をチョイスしたのです。

 

川田選手って、ほとんどの選手がNOAHに行っちゃった時に全日本プロレスに残った選手です。そのおかげで新日のリングに上がることになるんですが、そもそも全日感の薄い選手に思えてました。

 

だから、川田選手が好きなんですがね。

早々にレガースをつけて試合して、ぽっちゃり体型を良しとする全日本にあって、体を絞ったり、日焼け(この試合の川田選手も日焼けして精悍さが出て良いです)したりしてました。

 

また、大きいことは良いこととするジャイアント馬場さんの価値観の中で、なかなか日の目を見ることがなかったにもかかわらず、実力で四天王の1人に収まったというのもまたボクを惹きつけます。

 

反骨精神とか、目立とうとする感じは新日のレスラーにはゴロゴロいたんですが、全日にはいなかったのでとても魅力的で、四天王で誰かが全日を去るとするなら、川田選手だろうと思っていたのに、最後の最後まで残っているというのも面白いな〜と思います。

 

かたや天山選手は何度か書いてますが、凱旋帰国した時のインパクトが強烈でした。

 

それ以前の選手は海外武者修行から帰ってきて、多少インパクトを残せたとしても、その勢いはすぐに収束してたように思います。

 

ところが天山選手は見た目もリングネームも変わっただけでなく、試合そのものもグレードアップし、オリジナル技もあり、いきなり長州力さんを倒したりして、あっという間にトップ戦線に食い込んで、その勢いをず〜っと持続してトップ戦線にレギュラー入りしちゃったんです。

 

近年、凱旋でインパクトを残したといえばEVIL選手が思い浮かびますが、ながらくIWGPヘビー級戦線には絡んでません。これが普通で、凱旋のインパクトの維持するのは無理があるわけです。新たに脱皮して更に上にあがるというのが普通なんです。

 

天山選手は凱旋からずっとトップ戦線にいます。これが凄いな〜と思ったし、そういう扱いを受けても何ら違和感がなかったのが素晴らしいな〜と思っておりました。

 

天山選手のインパクトが凄まじかったので、その後に帰ってきた小島聡選手も同じような感じで帰ってきて、派手にスベりました。あれは天山選手だからなし得たことなのです。

 

全日において特別だった川田選手と新日において特別だった天山選手が相対するわけですからたまりません。

これが天山だ

試合が始まってすぐに天山選手が川田選手にヘッドロックを仕掛けるんです。もうこのヘッドロックに行く動きが僕の頭に残っている天山選手の動きで嬉しくなりました。

 

天山選手の動きはどれもこれもキビキビしてたよな、と。

 

1つ1つの動きに躍動感があってルックスはそんなにカッコいいとは言えないんですが、試合してるさまは実にカッコいいです。

 

モンゴリアン・チョップにしても、マウンテン・ボムにしても、躍動感があります。

 

ノーモーションで自分が流血するほどの勢いでヘッドバッドを叩き込み、寝てる相手に独特のモーションから手刀を浴びせ、オリジナル足関節技を披露するという、現在ではほぼ観られない動きが次々と飛び出します。

 

今まで散々自分よりデカい相手と戦ってきた川田選手が、バックドロップをする時にきっと重かったんでしょうね、いつもと違う抱え込み式に変えたんです。

 

デカい選手がいっぱいいるのが全日で、小さい選手がいっぱいいるのが新日という特徴は今でも続いてるですが、その中にあって天山選手はデカくて重たい選手であることを証明しているようなシーンで、グッと来ました。

 

どうだ、新日だってデカく重いやつはいるんだぜって自慢したくなりました。

 

それでいてロープワークやコーナーに上るスピードは速いんですから、手がつけられません。

 

試合のほとんどは川田選手が防戦一方でした。

 

トーナメントで何試合かしないと優勝できないから、天山選手は1つ前の試合から勝ち急いでいたそうですし、受けて受けて最後に勝つというパターンは新日 vs 全日でありがちな感じでもあったんですが、川田選手を攻めまくる天山選手の姿に頼もしさを感じました。

これが川田だ

川田選手は相手の攻撃を受けてフラフラになって、相手がロープに振ろうとしても走れないというシーンをよく見せる選手(このムーブをやり始めたのは川田選手だったような)でしたが、この試合でも天山がコーナーだったかロープだったかに走らそうとしたら、腰砕けになってしまいました。

 

だいぶダメージが足に来てるなと思ったら、その後ものすごい勢いで走ってフロントハイキックとかやってくるんですね。

 

この緩急の付け方が絶妙です。相手の攻撃が効いてないのではなく無茶苦茶効いてるけど無理して動いてるという感じがすごく出てて好きです。

 

そして攻めに転じた時の畳み掛けが凄い。蹴りは全部頭部へ突き刺さります。他の選手より多少デカめの天山選手の頭部は蹴られっぷりもまた良いのです。

 

川田選手は本当は器用な選手のなのでどんな技でもやれるんですが、この試合では蹴りとナックルとチョップと抱え込み式バックドロップとフィニッシュのパワーボムだけだったように思います。

 

フィニッシャーレベルの技を何度も何度もやる四天王プロレスを繰り広げてきた選手とは思えない技の少なさです。

 

それが良い。それで良い。これが川田選手だわ。

 

あんまり好きじゃなかった四天王プロレスを、観る気にさせてたのは川田選手だったんだと、この試合を観て思い出しました。

 

その面影のあるタイチ選手をつい応援したくなるのは仕方ないことだなぁとも思いました。

 

大して盛り上がってない試合だったかも知れませんがボクにはとっても楽しい試合でした。

 

それではまた。

ありがとう!


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