元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回は昨日に引き続きまして、新日本プロレス vs プロレスリング・ノア『レッスルキングダム17』の感想を書いてまいります。
WRESTLE KINGDOM 17 in 横浜アリーナ
言わばここからがこの対抗戦の本番ですかね。
ボクはそんなにLIJ(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)が好きなわけではないので、仮に負けてもそれほど悔しいという気持ちにはならなかっただろうと思っていたのですが、結果なんとか勝てたということで、ホッとしている自分がいたので、やっぱり新日本プロレスが負けるというのは嫌だったんだな〜と思いました。
金剛の皆さんの試合は1年ぶりで、昨年はタッグマッチだったので一人ひとりのしっかり観ることが出来ませんでしたが、今回はしっかり観ることが出来て良いユニットだな〜とは思いました。
それでは振り返ってまいります。
アグレッシヴなBUSHIの勝ち
まずはBUSHI vs タダスケです。
タダスケ選手のほのかに香るダサさ加減が、冬木弘道さんを思い出させて入場から良かったんですが、試合もまたミニ冬木といった感じで、楽しかったです。
地団駄ラリアットやら冬木スペシャルにマッチョボディポーズは冬木さんを知っているファンにはたまらないんじゃないでしょうか。
ボクも嬉しかったです。
楽しいタダスケ選手以上にBUSHI選手がいつものBUSHI選手ではなかったのが良かったですね。
いつもはどこかスカしてて、入場に全精力をつぎ込んで、試合はオマケみたいな姿勢に見えるんですが、この試合ではタダスケ選手を倒しに行くことに集中しているように見えました。
いつもこれぐらいの試合をやってくれれば、BUSHI選手は新日ジュニアでもっと上に行けると思うんですけどね。
カウンターでのラリアットをBUSHI選手が珍しく繰り出しましたが、それがBUSHI選手のアグレッシブさを物語っているようで5番勝負の初戦としては最高だったんじゃないでしょうか。
ほぼほぼBUSHI選手がリードしていた試合に見えたんですが、最後は丸め込まれてしまいました。
毒霧を発射したのに丸め込まれるという、これほど毒霧が無意味になったことってあったんですかね?
微妙ではありましたが、前が見えない状況でなんとか丸め込んだタダスケ選手を褒めてあげたいです。
ただ試合はBUSHI選手が支配していたように感じたので、この試合はBUSHI選手の勝ちです。
大原の完勝
次は高橋ヒロム vs 大原はじめです。
結果は大原選手が負けちゃったのですが、ヒロム選手がチャンピオンだったから勝ったというだけのような気がしました。
大原選手の完勝でヒロム選手は何もさせてもらえなかったように見えました。
大原選手はこれでNOAHジュニアのトップ戦線に絡んでないということですから、ジュニアに関してはNOAHのほうが上だな〜と素直に思いました。
NOAHのジュニアの選手、誰でもいいから今年の『スーパージュニア』に出てきて欲しいですね。
トップが出てくるわけには行かないでしょうし、やっぱり大原選手に出場をお願いしたいです。
そして、大原選手の技術を新日ジュニアの皆さんに吸収してもらいたいです。
本当に大原選手は素晴らしかったです。
会見でずっと大原選手を覇王と呼ぶという挑発がありまして、ヒロム選手らしい感じではありました。
でも、大原選手のファンではないのに、この行為にボクも苛つきましたので、ここまで圧倒的な内容になったことは嬉しかったです。
フィニッシュ弱めだけど征矢の勝ち
次はSANADA vs 征矢学です。
ゲスト解説の丸藤正道選手の話では、征矢選手は器用な選手ではないというようなお言葉があったんですが、逆に物凄く器用で器用貧乏さが今は出ちゃってるんじゃないかという感じがしました。
ただ、試合のほうはSANADA選手のテクニックを征矢選手がパワーで打ち砕いた感じがしました。
本当はテクニックでも対応できるところをキャラを守るためにわざわざパワーを使って対応したって感じでしたね。
ちょっとヒヤッとしたのは、SANADA選手のラウンディング・ボディプレスの両面焼きを、征矢選手がヒザ立てで防いだもののSANADA選手が顔の上に飛んできたので防ぎきれなかったシーンですね。
上谷沙弥選手が白川美奈選手の顔面に落ちたのをちょっと思い出しました。
そのまま普通に試合してたんで、ホッとしました。
ちょっと嬉しかったのが、征矢選手のジャンピングDDTが橋本真也さんのそれを思い出させたことです。
フォームが似てるなぁと橋本さんの思い出に浸れました。
そうなると、征矢選手を応援しちゃうことになりましたね。
SANADA選手はいつもよりは幾分感情が出ていたような気はするんですが、もっと出さないとSANADA選手が特別な感情を持ってリングに上がってる感じはしてきません。
本人が言っている破らないと行けない殻というのは、こういうところなのかも知れません。
最後はフィニッシュとしてはいささか弱いラリアットでしたね。
本当は対角線を走って決めるラリアットが「弾道」というフィニッシャーなんでしょうから、あのまま押さえずにさらにダメ押しで対角線を走れば良かったのになぁと思いました。
派手にふっ飛ばさないとか、決まった形で打ち込まないとフィニッシュとしては弱いです。
コーナーに拳を立ててから対角を走るというのがどうも弾道の儀式だと思うんですが、それをきちんとやらないから、征矢選手も殻が破れてないと見えるんじゃないですかね。
この試合は征矢選手の試合に見えたので、征矢選手の勝ちです。
たまたま鷹木が勝っただけで中嶋の勝ち
次は鷹木信悟 vs 中嶋勝彦です。
知っていたつもりでしたが、やっぱり中嶋選手の蹴りが本当に凄い。
速い上に重いなんてことがあり得るというのがビックリです。
殴り合いでも鷹木選手をやや押していたように見えましたし、中嶋選手の強さばかりが印象に残りました。
中嶋選手の張り手が炸裂時は、鷹木選手までK.O.されまたらどうしようと思いましたが、さすがに鷹木選手。
元気ハツラツさを何とか最後までキープ出来まして、鷹木選手のイメージを壊してしまうことはギリギリなかったかなと思いました。
イメージを保てたのは最後の畳み掛けの素晴らしさですかね?
パンピングボンバー(鷹木史上最高の炸裂っぷりだったんじゃないかと思います)→ナックル→頭突き→ハーフネルソンスープレックス→スライディング・エルボー→ラスト・オブ・ザ・ドラゴンと繋ぎました。
中嶋選手の強烈なキックで積み上げてきたものを、この短時間の畳み掛けで無かったことにしてしまったような強引さが鷹木選手のイメージ通りでした。
とはいえ、試合をコントロールしていたのは中嶋選手のほうかな、と感じましたのでこの試合は中嶋選手の勝ちです。
内藤の横綱相撲で内藤の勝ち
最後はリーダー同士の対決である内藤哲也 vs 拳王です。
拳王選手の髪型がいつものとっちゃん坊や的なのではなく、横分けになって額が見えていて、年相応に見えました。
これは本気度を示しているのでしょうか。
昔、元服という大人になりましたというのを示す儀式がありましたが、その時前髪を切って月代を剃るというのがあるためか、前髪があると子供っぽくに見えてしまいます。
入場時の映像を見ると、NOAHでの試合でも額を見せている時があるみたいで、なんか決意の現れなのかなと思いました。
さて試合ですが、拳王選手のやることなすこと、小物感が出まくりで、これじゃあ内藤選手に勝てないだろうな〜と最初から最後まで思わせました。
ここまでの試合ではここまではっきりとした格の違いを感じなかったんですが、この大将戦は明確に格の違いが出てしまっていたように思います。
口撃すればするほど慌ててる、焦ってる感が際立ってました。
アレが拳王選手のスタイルだから仕方がないんでしょうけど、中嶋選手のほうがリーダー感がありましたね。
キックも中嶋選手と並び称されますが、これに関しても中嶋選手のインパクトに比べるとやや劣ります。
結構蹴られていたとは思うんですが(内藤選手の意地もあろうかと思いますが)、ケロッとしてましたし。
この試合は内藤選手の横綱相撲に思えました。
試合後、内藤選手はいつもLIJの儀式に拳王選手を誘いました。
これに応じて拳王選手の独断で金剛をLIJの下部組織みたいにしてしまったら、リーダー失格の烙印押されて金剛が新たな形になるってのも面白いかなと思ったんですが、さすがにそうはなりませんでしたね。
この内容ではさすがに来年もドームにやってきて、まだ決着がついてないなんてことは言えないと思います。
ボク的にはドームのバックステージから始まった一連の内藤選手と拳王選手の絡みは最後まで内藤選手の圧勝だったと思いました。
それではまた。
ありがとう!