元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はNJC(ニュージャパンカップ)の観戦記でございます。
相変わらずワールドによる観戦だったわけですが、実況は清野茂樹さんでした。
清野さんの実況はこのところとっても雑に思えます。
この日も最近見せている動きなのに、普段は見せない動きですと実況したり、リング上で起こっていることを見てなかったり、解説者の話を聞いてなかったりと、アカンと思っていたテレ朝のアナウンサー陣よりもダメでした。
プロレスに関することなら最近の新日はご覧になっとらんのだな、で済ますことが出来ますが、少し前「まざまざと見せつける」言うべきところを「様々と見せつける」とおっしゃっていました。
アナウンサーとしてもどうなん?と思いました。
個人的には村田晴郎さんが好きなので、ずっとワールドの実況は村田さんでいいんですけども、村田さんも忙しいでしょうから、村田さんがどうしても実況が出来ない時には、元井美貴さんが実況をなさったら良いんじゃないかと思っています。
ググればわかるデータの発表が好きな元井さんには解説より実況が向いてると思います。
NEW JAPAN CUP 2022
それでは試合の感想を綴ってまいりましょう。
今回もほとんどが楽しめました。
トーナメントの4試合を振り返ってまいります。
ランカシャースタイル vs ルチャリブレ
まずはザック・セイバーJr. vs DOUKIでございます。
これはメチャクチャ楽しかったですね。
ランカシャースタイル vs ルチャリブレという見方をしていたのですが、そもそもザック選手のサブミッションは複合関節技であることが多いので、ジャベ的であり、DOUKI選手の突破口としてはルチャを全面に押し出した闘い方のほうが有利かと思ったら、そうでもなかったみたいな試合になりましたね。
最後もコンパクトにDOUKI選手の体がまとめられちゃうすごい技で決着がつきまして、そのさまはまさにジャベでした。
クリメイション・リリーというんだそうです。
とても覚えられそうにありません。
同じ鈴木軍だし、ヘビー級とジュニアヘビー級だから普段闘うことがまずないカードで、これぞNJC2022といったところでしょうか。
基本的にはヘビーとジュニアが交わるのは良しとはしてない派ではあるんですが、こういう体格や体力に物に言わせた試合をしないテクニシャン同士の対決なら、交わるのもいいかな、と思いました。
DOUKI選手になんとか勝ってもらいたいっていう気持ちで見てましたし、勝ちそうなシーンも有りましたが、テクニック的にもまだまだザック選手とは差があるのかな〜と思いました。
でも、この敗戦はジュニアのシングルチャンピオンにグッと近づいたんじゃないですかね。
また引き合いに出してファンの方には申し訳ないですが、マスター・ワト選手に比べるとかなりシングルチャンピオンに近いと思います。
パートナーが金丸義信選手でもエル・デスペラード選手でも、今のジュニアタッグチャンピオンなら獲れるでしょう。
いや、獲って欲しいし、獲るべきです。
結果は普通にヘビー級のほうが勝ったとしても、もしかしたらやってくれるんじゃないかという気持ちにさせてくれるのが大事なんです。
DOUKI選手はしっかりそれをやってのけていました。
負けることが多いDOUKI選手ですが、これを機にもうちょっと活躍させてあげて欲しいです。
本当に良いプロレスラー、いやルチャドールだと思います。
ボクはルチャがあんまり好きじゃないんです。
「闘い」ではなく「ダンス」を見せられている気になってしまうのでイマイチなんですが、DOUKI選手のルチャには闘いがいつも見えます。
だから、好きなんでしょうね。
石森はやっぱり強い
続きましてはグレート-O-カーン vs 石森太二でございます。
ボクはプロレスラーを強い弱いで語るのはダメで、上手い下手で語るべきだと思っているのですが、この試合の石森選手からは強さを感じてしまいました。
ガチンコでもおそらく強いであろうという-O-カーン選手をキリキリ舞いさせていましたので、そう感じたんでしょうね。
ほとんど何もさせずに攻めまくっていました。
最後の最後に体格に物言わせてなんとかヘビー級の面目を保ったという感じだったんですが、もしも-O-カーン選手が石森選手と体格にそれほど差がなければ、この試合で3回ぐらい負けてるんじゃないかと思いました。
きっと-O-カーン選手は、自分を大きく生んでくれた両親に感謝しているに違いありません。
こんなに凄い石森選手が現在ジュニアヘビー級のチャンピオンじゃないというのは、新日ジュニアの層の厚さを感じずにはいられません。
チャンピオンであるデスペラード選手ですらすでに負けていますので、
※相手がオカダ・カズチカ選手なので致し方なしですが
ジュニアの選手が決勝に上がってくることはおそらくないでしょう。
でも、ジュニアのトップ選手が見せつけた意地やプライドは多くのプロレスファンが心をつかまれたんじゃないかと思います。
そういえば、SHO選手がデスペラード選手を襲ったことでタイトルマッチが決まりそうですね。
今シリーズ中に実現しちゃったりしたら、NJCが霞んじゃうかも知れませんね。
才能をまっとうに使うとこうなる
続きましてはウィル・オスプレイ vs エル・ファンタズモでございます。
ファンタズモ選手のことを最近は才能を無駄遣いしている選手と認識されている方も多いかと思います。
素人が見ても凄いことをあっさりやってのけているのに、それをちゃんとした技に使用しないことを「才能の無駄遣い」と呼んでいたわけです。
才能を無駄にせずにまっとうに発揮するとこういうことになるんだな〜ということを、まざまざと見せつけられたのがこの試合でした。
まさに天才と天才の闘いでした。
この試合をメインにしたほうが良かったんじゃないですかね。
締めのことを考えたんでしょうけど、内容が良過ぎてメインが気の毒でした。
バックステージのコメントを見ますと、そのうちファンタズモ選手もヘビーに転向するのかも知れませんね。
明らかに体重の少ないザック選手がヘビー級でやってますから、今日からヘビーで頑張らせていただきますとさえいえば、ヘビーになるんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう?
そりゃオスプレイ選手のように見るからに大きくなってくれるとわかりやすいんですけども、そもそもあんまり筋肉がつかないタイプの人だから、ジュニアヘビーでやってるんじゃないかと思います。
それにヘビーになったら出来ないことが増えちゃったらイヤなので、現状のままヘビーに転向できたら良いのにな〜と思います。
それにしても、サドンデスはもう使わない気なんですかね?
フィニッシュになったオスプレイ選手のヒドゥン・ブレイドがそれこそ肘になんか入ってるんじゃないかと思えるほどの強烈な技ですから、出しにくくなっちゃったのかも知れませんね。
ヘビー級に転向するなら、何か入っててもいい(いや、良くないか)から、タイミングよく思いっきりサドンデスを使って欲しいです。
ヘナーレがつまらな過ぎる
最後はすごい試合が続きまして、見事に食われてしまった形になったメインのSANADA vs アーロン・ヘナーレでございます。
Twitterを見てますと、ヘナーレ選手を称賛する声のほうが多くて、スゴく驚きました。
これまでのヘナーレ選手の皆さんの評価は異常に低かったんですかね?
今日ぐらいの試合は、エンパイアに異動したときからやれると考えていました。
だから、この程度で評価したらヘナーレ選手にとって良くないんじゃないかと思ってます。
この試合に関しては、インパクト0です。
元USヘビーのチャンピオンであるSANADA選手がもっと引っ張って試合を作っていかなきゃいけなかったとも思いますけども、立場的にもキャラ的にも、SANADA選手が壊れちゃうんじゃないかと心配になるぐらいにガンガン行ってナンボです。
でも、ボクはそこまでやっているように見えません。
実況陣もこれまでの不遇な扱いに腹を立ててエンパイアに異動して、この試合でもそんな怒りが大爆発しているというようなことをおっしゃってました。
でも、全くそんな風に思えませんでした。
道場で必死になって練習している姿をミラノコレクションA.T.さんは、きっと何度も見てるんでしょうね。
あんなに努力してるんだから、売れて欲しいと。
だから、必要以上に褒めてる気がします。
新日本隊の一員として協調性を重視するあまり、自分の本当の力を抑え込んでいたけども、今はエンパイアでその力を開放させているように見えるシーンなんて一個もなかったです。
フィニッシャーのストリート・オブ・レイジも技名ほど怒りに満ち溢れている感じがしませんし、SANADA選手を追い込んだツイスターはフォールに行かないだけのグラウンドコブラにしか見えませんでしたから、迫力など一切なしです。
時々、鋭い目つきを見せたりするんですけど、たまになんですよね。
キックもパンチも、プロレス的でしょ。
なんか日本に来られない間は総合の練習をしていたということですが、そういうシャレにならん打撃なんて一個もなくないですか?
総合とは縁遠そうなSANADA選手に使うにはうってつけ攻撃だと思うんですが、普通にプロレスの打撃です。
オスプレイ選手のヒドゥン・ブレイドのほうがよっぽどシャレにならない感が出てます。
終盤に一発、肘を立てて顔面に行ってましたけど、ああいうのをホイホイださないと。
そんなことをやって相手にケガをさせてしまったらダメなわけですが、SANADA選手クラスになると大抵の技はきちんと受けられるんじゃないですかね?
きっとヘナーレ選手は優しい人なんでしょうね。
ここまで何も出来ないとなると、怒りを表現するのも、ガチンコ寄りの攻撃をするのも、性格的に向いてないんじゃないでしょうか。
ツイスターをもらったSANADA選手がしばらく動けなくなっちゃったところがありましたが、あそこでなんで技を畳み掛けなかったのかな?
今のキャラ的には、普通、レフェリーの静止を振り切ってボコボコするところでしょ?
馬乗りなってパンチしたり、頭蹴っとばたり、無理やり引き起こしてぶん投げたり、やりようはいくらでもあったはずです。
あそこが現在のヘナーレ選手の限界なんです。
ヘナーレ選手だけのせいではないですが、メインでやるにはつまらな過ぎましたね。
そろそろリミッターを解除しないと、二度と浮上のチャンスはもらえないんじゃないでしょうか。
50周年ですから、今年のG1には出場できるかも知れませんが、そこで今回のような試合をしてしまったら、もうベルト戦線に参入することすらキツくなるでしょうね。
いっそ総合に行ったほうが花が咲くんじゃないでしょうか。
このカードならいいヘナーレ選手が見られると期待していたので、ガッカリでした。
次、こういうシングルマッチが組まれることがあったら、勝っても負けてもバックステージで相手選手がヘナーレ選手のことを語るような試合をして欲しいです。
※今回SANADA選手はヘナーレ選手の「へ」の字も出していません。
それではまた。
ありがとう!