元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回は5月24日の新日本プロレスの大阪大会『BEST OF THE SUPER JR.30』最終公式戦の感想を書いてまいります。
BEST OF THE SUPER JR. 30
終盤の何試合かを観るとワト選手の異常な推され方に決勝トーナメントに勝ち上がりそうな雰囲気を感じました。
それでもYOH選手とエル・デスペラード選手に負けている上に、相手がケビン・ナイト選手ということでケビン選手が勝って4勝5敗で収めるとタッグチャンピオンの面目も何とか立つかな〜と思ったので、ワト選手は脱落だと思っていたのですが・・・。
それでは振り返ってまいります。
コンディションが悪すぎるアキラ
まずはBUSHI vs フランシスコ・アキラです。
BUSHI選手、なんとか勝ちました。
ずっとコンディションが良さそうなのに、全然勝てずにこれでやっと2勝。
田口隆祐選手の勝てないのがお尻を出さなかったことという理由があるのに対して、KUSHIDA選手やBUSHI選手が勝てないのに理由が見当たらないことがキツいですね。
しかもKUSHIDA選手はタッグチャンピオンだから、名誉挽回の機会も用意されるでしょうけども、BUSHI選手にはないのでしょう。
さらに同じLIJ(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)の高橋ヒロム選手とティタン選手が優勝戦線に絡んでいますから、最古参のメンバーなのに立場がなくなってしまいそうです。
で、せめて最終戦ぐらいスカッと勝ちたいところですが、相手がBUSHI選手のコンディションの良さと相反する入場時からダメだコリャ感満載のアキラ選手です。
前日のメインでデスペラード選手にヒドい目に合わされて、この試合では実力の半分も出ない感じに見えました。
そんな選手に勝って当たり前です。
負けたらスランプではなく単純に衰えに違いないと考えてしまいかねません。
そこで確実に勝ちに出たBUSHI選手は、しっかりとアキラ選手のヒザを攻撃して、最後はジャベでした。
MXを低空ドロップキックに変更してまでも勝ちに行ったBUSHI選手。
ここまでしないともう勝てないということなんでしょうね。
同タイプの大乱闘
次はダン・モロニー vs クラーク・コナーズです。
今の今までこの2人が同タイプの選手だとは思ってませんでした。
今まで何を観てたんでしょう?
ゴング前から場外で大暴れ。
やられたらやり返すがコッテリ繰り返される大乱闘でした。
ほぼほぼ客席が戦場になっていたので、大阪のお客さんは楽しかったでしょうね。
時々、選手がすぐそこに来てるのに動かないお客さんいますが、ワーキャー言いながら逃げ惑うのが場外乱闘での楽しいところなので、ケガしてしまう恐れもあるので、お客さんは直ぐに席から立って逃げて欲しいです。
いちいちお客さんに噛みつくコナーズ選手。
その努力の甲斐あって、お客さんにはすっかりヒールであることが伝わっていて、新顔のモロニー選手コールが自然発生するぐらいになってました。
これはコナーズ選手の功績ですし、これが最終戦で成し得ることが出来たのは本当に良かったと思いました。
明らかにモロニー選手のコンディションが良くないので、ベストな状態での両者の激突を場外乱闘無しで観てみたいです。
噛み合わずややもっさり
次はマスター・ワト vs ケビン・ナイトです。
最初に少し書きましたが、ワト選手が勝ち上がるのは難しいと思っていました。
でも、試合があるのがワト選手の地元だからということもあるんですかね?
ワト選手が勝ちまして、このあとYOH選手が負けてしまうことで、ワト選手が決勝トーナメントに勝ち上がりました。
それでも試合がもうちょっとピリッとしてたら良かったんですが、ここ3試合ぐらいはワト選手の勝ちは説得力に欠けるものばかりでした。
そして、この試合もやっぱりピリッとしませんでしたね。
でも、会場は沸いてるし、解説のミラノコレクションA.T.さんはミスっててもああいう技だと解説してるし、どうしてもワト選手を勝たせなければならない雰囲気になっていたので、勝つしかなかったんです。
むしろ、ボクのようにワト選手の活躍に疑問を持っているほうがどうかしてるのかな、と思えてきました。
身体能力の高い者同士の次元の違う闘いを期待していたのですが、お互いがお互いのリズムが掴みきれなくてなんとなしにもっさりした攻防になっていたように見えました。
それでもケビン選手が途中からワト選手のリズムに合わしに行かずに好きなように動いたれ、と腹をくくったのかな?そのあたりからケビン選手が躍動しだすと試合が熱くなってきました。
このままケビン選手が押し切ってしまうのが良いなと思っていたら、またしても唐突に型崩れの通天閣ジャーマンが炸裂して終わりました。
真っ直ぐ高く上げて真っ直ぐに後ろに投げることが出来る身体能力の高さがうかがえる美しいジャーマンこそ通天閣ジャーマンなのに。
一撃必殺の技にするのならば、見た目の美しさにもう少しこだわって欲しいです。
出来なくはないはずです。
『スーパージュニア』以前はいつもそういう風に決めていたんですから。
見事に足を引っ張った金丸
次はYOH vs 金丸義信です。
優勝戦線に絡む選手の足を引っ張るのが好き、というフリが見事に活かされた試合でしたね。
ボク的にはYOH選手にスカッと勝ってもらって、決勝トーナメントに残って欲しかったんですが、ここまで来ると今回はデスペラード選手の優勝なんだろうな〜と感じ、仮にYOH選手が決勝トーナメントに残っても優勝は出来ないだろうから、もうここで負けてもいいか、とちょっと思ってました。
それでも何とかYOH選手に勝ってもらって、完全に覚醒したところをアピールして欲しいという気持ちのほうが強かったです。
金丸選手はいつも通りに厳しい足殺し。
今や、足四の字が炸裂しただけで大いに盛り上がるようになりました。
ありとあらゆる体制からヒザ攻撃を頂戴したYOH選手は、だんだんと金丸選手を煽ることができなくなってきて、持ち味を出せなくなっていきます。
それでもとにかく勝たないとどうしようもないので、奥の手のドラゴン・スープレックスを発射しますがキックアウトされます。
やっぱりDirect Driveしかないのかなと思っていると金丸選手の丸め込み直後に再び丸め込みと畳み掛けられてカウント3。
足殺しがキックアウトしづらくするための下ごしらえだったことが最後の最後でわかるという仕組みに唸るしかありませんでした。
しかも最後は裏四の字エビ固めとやはり足四の字でなおかつしっかり足を引っ張って固めてしまうという技に、足を引っ張るのが好きというフリの回収もできてしまっているのがスゴいです。
YOH選手が決勝トーナメントに残れなかったのは実に残念ではありますが、この内容では仕方がありません。
これが金丸義信です。
デスペラードの優勝確定
最後はエル・デスペラード vs ロビー・イーグルスです。
壮絶なる足殺し対決でしたね。
セミで金丸選手の見事すぎる足殺しを見せてたあとで、また足殺しを見せるというのはいくらトップ選手とはいえキツいかな、とちょっと思いましたが、心配無用でした。
足殺しはバリエーション豊富なんですね。
YOH選手が負けたし、これでデスペラード選手の勝ち上がりは確定したな、と思いました。
いくらワト選手を大いに担ぐシリーズとはいえ、決勝トーナメント進出者で日本人はワト選手1人になるので、いくら何でもそれはキツ過ぎます。
※ここでロビー選手が勝つとYOH選手と並ぶのですが、ロビー選手はYOH選手に勝っていますので、ロビー選手の勝ち上がりになりました
こうなったらもうワト選手1人になるほうが振り切ってて面白いかなぁとちょっと考えたんですが、やっぱり普通にデスペラード選手が勝っちゃいました。
で、こうしてデスペラード選手が決勝トーナメントに出るとなると、もう間違いなくデスペラード選手の優勝です。
今このタイミングで優勝しないと、来年はまた高橋ヒロム選手の優勝の可能性が高くなりますので、デスペラード選手はますます優勝しにくくなります。
※毎年優勝候補の筆頭ですが、今年決勝トーナメント進出も果たせなかったとなると優勝の可能性は当然高くなります。
もういっそ、優勝だけは出来ないってほうが面白いんじゃないかとエラい人も考えそうですし。
それに石森選手のこともあります。
こんな過酷なリーグ戦、最終日まで試合がこなせないかも知れませんし。
ということは近々ヒロム vs デスペラードのタイトルマッチということになりますね。
今年はまだジュニアの新しい景色は見られそうにありません。
それではまた。
ありがとう!