元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は「オマエ有田だろ!!」の#18と#19の話です。
有田哲平さんが好きなアントニオ猪木さんの試合を語るという内容です。
有田さんとはほぼ同世代ですので、同時期のプロレスをたくさん見ているわけですけども、昭和の時はボクは熱烈なる長州力ファンでしたので、猪木さんの試合をちゃんと見た記憶がないんです。
きっとリアルタイムで猪木さんの試合をご覧になっていた方で、猪木さんのベストバウトというと、昭和の名勝負がたくさん出てくるでしょうけども、残念ながらボクはあんまり思い浮かんできません。
それでも今回有田さんが上げた試合は観たことがありましたし、リアルタイムで観た記憶もおぼろげながらではありますがありました。
インパクトあったんですね。
ちなみにボク的に猪木さんの試合で面白かったのは、有田さんが今回挙げた試合以外ですと、だいぶ晩年だったと思うんですが、vs 馳浩です。
いちばん脂が乗っている頃の馳さんをやっつけちゃうんです。
今見たら違う感想になってしまうかも知れませんが、当時は猪木さんだけは別格の強さなんだな〜と思ったのを覚えてます。
オマエ有田だろ!!
それでは本題に入ります。
ちなみに有田さんがあげた試合は全て新日本プロレスワールドで観られますので、契約している方はぜひご覧ください。
まず有田さんが猪木さんの試合で選んだのは vs グレート・アントニオです。
これはなんとなく観た記憶があったんですが、
猪木がマジギレしてシュートを仕掛けた不穏試合の一つとしてグレート・アントニオ戦があります。なぜ猪木はマジギレしたのか?今…
1977年に行われたということは、ボクは5歳でたぶんプロレスにまだ目覚めてません。
仮面ライダーなどの特撮番組を夢中になってみていた頃なんじゃないかと思います。
※ちなみに今でも特撮番組に夢中です。
でも、有田さんが語られる試合の内容を知っていたのはよ〜く考えてみると『プロレススーパースター列伝』を読んでいたからだと思われます。
たぶん猪木さんのエピソードで出てきたと思います。
いい機会だと思ってグレート・アントニオ戦を観ました。
グレート・アントニオという選手がちょっとコミカルな感じの選手だったことすら知りませんでした。
蔵前国技館のメインですから、ビッグマッチですよね。
ピリピリとした空気を漂わせる猪木さんとは実に不釣り合いな雰囲気のアントニオさん。
実況陣の話によりますと、試合前からKO予告をしていたということでした。
なので、試合途中まではちゃんと試合を成立させようとしていたけども、お客さんから笑い漏れるし、猪木さんのプロレスに付き合うわけでもなさそうだし、でプチンと来たのかと思っていたのですが、それこそ来日してそのボディを見た瞬間にこれはウチ(新日本プロレス)を舐めとると思っていたんじゃないかな、と思えました。
いずれにせよ、制裁マッチみたいな仕上がりにはする予定だったのかも知れませんが、猪木さんの考えるよりもダメだったんでしょうね。
猪木さんから一方的に試合を放棄してしまったような内容でした。
かつての天龍源一郎さんのようにおでこのあたりを蹴るならまだしも、完全に顔面のど真ん中めがけて蹴りを繰り出す猪木さん。
ヒドいことするもんだと思いましたが、そういえば試合は観てないんですが、猪木さんの愛弟子である藤田和之選手が顔面蹴りをフィニッシュにして、NOAHで活躍しているようですね。
猪木さんの遺伝子はちゃんと受け継がれているんだな、と思った次第です。
ラッシャーさん、プロレスが苦手なのかも
続きましてはvs はぐれ国際軍団です。
1 vs 3というはぐれ国際軍団には屈辱的なカードですが、実況陣の話によると猪木さんは一人で3人共倒さないと勝ちにはならないという、国際軍団に有利なルールになっていたんですね。
これはリアルタイムで観ていたのですが、その辺の記憶はおぼろげでした。
ただ、はぐれ国際軍団はにっくきヒール軍団で、猪木さんにスカッと倒して欲しいとずっと思っていたのになんだかんだでスカっとしないということが続いていたような記憶はあります。
そしてスカッとしないことがあまりに続いたもので、ちょっと飽きが来ていたようにも思います。
だから、このへんてこなルールも国際軍団がよりヒール色を強めるスパイスにして、さらになんとかこの闘いをさらに盛り上がらないものか、と考えられたことなのかな、と思いました。
そんなスカッとしない結末ばかりだったような猪木 vs 国際軍団の抗争ですが、この試合もまた猪木 vs 国際軍団の決着が付いたかというと残念ながらついてはおらず、実にモヤモヤする結末です。
結末はモヤモヤするものの、有田さんのおっしゃるように実にゲーム性高い楽しい試合に仕上がってはいます。
まさにプロレスらしいの試合というところでしょうか。
ふたたび見るまでは1 vs 3なんてカードを飲まされて国際軍団がかわいそうだな〜とか思っていたのですが、試合を観ますと、リングで闘っているのが主に猪木さんと言うだけで猪木さんには山本小鉄さん、柴田勝久さん、栗栖正伸さんがレフェリーという形で猪木さんの味方をしています。
4 vs 3ですから猪木陣営のほうが有利なんですよ。
しかもレフェリーとはいえ、全員元レスラーばかり。
小鉄さんのタックルがビッシビシ炸裂するのは、ただのレフェリーではないことを表しています。
そんな状況でもはぐれ国際軍団のヒールとしての立場を守り抜こうとして闘うのは、アニマル浜口さんのみ。
早々に負けて退場してしまった寺西勇さん。
リング下から1人でも2人でもレフェリーの動きを止めるだけで国際軍団に有利に働くはずなのに、何もしませんでした。
またヒールというキャラクターをしっかり演じることが出来ずにこの試合も結局の所、どうオチをつけていいのかわからないような感じの試合っぷりを見せていたラッシャー木村さん。
終盤、猪木さんがついに浜口さんと寺西さんを倒して木村さんと一騎打ちになったのですが、明らかにどう攻めて良いのかわからなくなっている感じでした。
一発ボディスラムを出してはカバー、一発ボディスラムを出してはカバーという謎の攻撃を仕掛けます。
悪いことをするでもなく、大技構成をかけるわけでなく、猪木さんの負傷箇所であるヒザへの攻撃をもやめてしまいます。
本当にどう振る舞って良いのかわからない、という感じでした。
プロレスが苦手という雰囲気がありました。
木村さんはガチンコが強かったという話をどこかで読んだことがあるのですが、もしかしたらベビー vs ヒールの構図のわかりやすいプロレスではなく、ガチンコに近いスタイルでの試合ならばもっと活躍できたような気がしました。
とはいえ、UWFが出現するずっと前だから、ファンの理解は得られなかったでしょうけどね。
だから、結局ヒールになるしかなかったのかも知れません。
猪木さんが死んだと思った
最後は vs ビッグバン・ベイダーです。
この試合は、すでに何回も観ている試合でした。
そこそこ記憶に残っています。
なので有田さんがフィニッシュを間違えてしまったのにはちょっと驚きました。
素人目には全く極まっているようには見えない腕ひしぎ十字固めがフィニッシュになったので、この試合を観た人は殺人的な落とされ方をしたジャーマンとフィニッシュだけは完全に記憶に残っていると思っていましたので。
さて、そのジャーマンですが、前にも書きましたがリアルタイムで観た時は猪木さんの選手生命どころか生命そのものが終わった、と思いました。
先日、大谷晋二郎選手が大怪我をしましたけども、このときの猪木さんのほうが明らかにひどい目に合わされているのにケガをしてませんし、試合にも勝っちゃってます。
いろんな原因が積み重なって大事故になるのだな〜と思いました。
ジャーマンのインパクトが強烈でしたが、チョークスラムもムーンサルトプレスも腕パンチも普通の人なら命を失ってもおかしくないレベルの破壊力だと思います。
ジャーマン以外で特に印象に残っていたのは、ベイダーさんが花道でガンバッテー、ガンバッテー言いながらぶん殴るところです。
まだご覧になっていない方がおられましたら、全ての試合をぜひご覧ください。
もちろん、まずは『オマエ有田だろ!!』を観てからのほうが良いですよ。
それではまた。
ありがとう!