元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今最高に楽しいマンガだと勝手に思っている『ワンパンマン』の最新巻を読みました。
この巻の主人公はスイリュー
このマンガの主人公はいわゆる「ワンパンマン」はサイタマ(ハゲマント)というキャラクターですが、この巻に関しては前巻でサイタマの前に立ちはだかった
※↑このキャラクターです。
スイリューというキャラクターが主役でした。
そのスイリュー、サイタマは別として、このマンガのキャラクターの中では1位2位を争う強さなんじゃないかと思われる戦いっぷりでした。ところが今回現れた怪人(ゴウケツ)によってボロ雑巾のようにされてしまいます。
こういうバトルマンガには王道なんですが、このマンガでもやっぱりどんどん新しい強い悪役が登場します。その度に、こんなに恐ろしく強い敵が現れたら、一体どうやってやっつけるんだろうと不安にさせます。
読者の不安を煽るために、その前の戦いでえらく強かった敵キャラが新たな敵キャラにコロッと負けるという演出があります。まさに今回がこのパターンです。
しかし、ただボロ雑巾にされるわけでなく、若干性格に難があったスイリューがボロ雑巾にされる過程でヒーローになろうとする気持ちが芽生えてくるのです。こりゃ更生してサイタマを慕うようになるんだろうなと思わせる展開です。
ここもまた王道ですね。昨日の敵は今日の味方です。
でも、わかってはいるけど良かったな〜と思わせるんです。少しずつ変わっていくスイリューの心境の変化が丁寧に描かれているので、少しウルッと来てしまうくらいです。
描かれなかった本当の主人公サイタマの戦い
さて、主人公のサイタマは何をしてたのか。イケメンだけどちょっと嫌な奴だったスイリューが改心をしたのは良いけど、スイリューをボロ雑巾にした恐ろしく強い怪人を片付けるために遅れて現れるのです。
遅れて現れるのはヒーローの王道です。
このマンガのタイトル「ワンパンマン」というのは、いずれの敵もたった一撃、たった一発のパンチでやっつけてしまうからなのです。
サイタマの戦い方はいつもだいたい同じです。強い相手と戦いたがっているところがあるので、相手がどの程度強いのかをまず体感します。つまり、相手の攻撃をとことん受けまくるのです。
これはさすがのサイタマも大ダメージだろうと思わせる凄まじく強力な攻撃を、事もなげに、全く無傷で見事に受けきってしまうのです。
そして、必殺技一発。
この展開、まさに風車の理論。ストロングスタイル。プロレスそのものです。
だから、僕はこのマンガのバトルにワクワクさせられてしまうのです。
ただ、今回はこれまでとはちょっと違うところがありました。
今回の敵・ゴウケツはスイリューにとどめ刺さずにその場を去ります。そのあと、ゴウケツより弱いバクザンという怪人がスイリューにとどめを刺そうとします。殺されかかった瞬間、絶妙のタイミングでサイタマがスイリューを救出します。
バクザンをあっさり片付けてしまうまではいつも通りですが、今度はスイリューをボロ雑巾にした張本人のゴウケツを追いかけようとします。スイリューは次元の違う強さを見せたゴウケツの後を追うことを止めます。あんなに強い怪人には罠を張ったり、仲間と連携したり、しっかりと準備をしないととても勝てないと忠告するのです。
しかし、その忠告を全く聞かずにサイタマはゴウケツを追ってその場を去るのです。スイリューはボロ雑巾ですから、サイタマを止める力もなかったことを後悔します。
ここからゴウケツとサイタマの一戦が見れると思うでしょ?
遠くからサイタマとゴウケツが戦っていると思われる音だけが聴こえてきます。スイリューは止められなかった戦いがついに始まったことを知ります。しばらくして音がやみます。戦いが終わったのです。その直後、空から何か降ってきて立ち上がれないスイリューの前にドンと落ちます。
ゴウケツの首でした。
つまり、主人公サイタマの戦いが全く描かれなかったのです。この巻の敵ボスを倒した戦いが一切描かれなかったのです。
これにはビックリしましたが、サイタマの強さが際立ちました。シビレました。
敵を強く見せるのが上手い
実はこのマンガ、14巻も出ていますがいかなる敵が出てきても、ほぼ全く同じ展開です。それなのに、少しも飽きが来ないのはサイタマの周辺に配置されたヒーローたちが魅力的に描かれていることもありますが、一番は毎回出てくる敵キャラがいつもいつも今度こそサイタマをピンチに陥れるんじゃないかと思わせる雰囲気を持っているからです。
敵・悪役を強く見せる演出が異常に上手いんです。
だから、そろそろピンチになって再修行とかになるんじゃないか?と思ってしまうのです。
この敵を強く見せることがヒジョ〜に重要で、これが出来るからこそ、サイタマの必殺の一撃がより輝くのです。かつての金曜9時からのワールドプロレスリングにて、
放送終了直前で繰り出されたアントニオ猪木さんの延髄斬りを彷彿とさせます。今度こそ負けちゃうんじゃないかと思っても、いつも猪木さんは延髄斬りで倒してしまうのです。
あのカタルシスです。
まさにヒーローの王道といえるこの感動を体感して下さい。
それではまた。
ありがとう!